アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
日本人に限らず、世界の一般常識も知識に加えれば、鬼に金棒でクイズに勝ち残る事が容易になります。
第4回のプエルトリコで、世界の常識ともいえる問題が出されていました。
問・お菓子の問題。グレープ、ババロア、マドレーヌ。この内、女の子の名が付いたお菓子はどれ?
答・マドレーヌ
解説 料理やお菓子の問題は、どちらかと言えば女性に有利な問題かも知れません。
マドレーヌはケーキの一種で、十八世紀頃パリで流行したものです。という事はフランス人の女の子の名前に多いのでしょう。
若しかすると、お菓子職人の娘さんの名前でこの様に命名した事が想像出来ます。
そこでマドレーヌの誕生物語を調べて見ました。
貴族の館の料理長とパティシエが喧嘩して館を出て行ったそうです。パテシエが居ないので、お菓子が出来なくなったのです。
そこで、召使をしていたマドレーヌがありあわせの材料と厨房にあったホタテの貝殻を使って祖母から習った菓子を作りました。
という話がある一方、別の貴族が、お抱えの料理人マドレーヌ・シモナンに新しい菓子を作らせたという説もあります。
更に、巡礼のためシンボルであるホタテガイをかたどってマドレーヌという女性が作ったという説もあり、詳細は不明です。
いずれにしても、フランスで初めて作った女性の名である事だけは事実であり、美味しいケーキなので世界に広まった訳です。
本日の裏話は、洋菓子マドレーヌの名前に関してのクイズ問題でした。
その歴史を調べたところ、一つのお菓子に誕生秘話が幾つもあるのに驚きました。
発明品の場合、「我こそ元祖!」と名乗る事が多く、世界的に商品登録との法律がありますが、登録しなかったのでしょうね。
結論です。例えば召使のマドレーヌさんが商品登録をしていれば今頃子孫の人は大財産を築いていた事でしょう。
他人事ながら、知らぬは仏見ぬが神で、幸せです、ご安心を!