歴史の盲点を探す

アメリカ横断ウルトラクイズで、様々なクイズ問題を作っていると、面白い発見をすることが有ります。

例えば歴史好きの人なら、当然の常識になっている事象でも、一般人にとっては目新しい情報のような問題が多く採用されていました。

第10回のロスアンゼルスで、次のような問題が出されました。

問・

江戸時代、関所で厳しく取り締まっていたのは入り鉄砲と何?

IMG_0042

答・

出女

解説

関所の決まり事は、時代劇や時代小説でお馴染の表現がありますので、歴史の好きな皆さんなら簡単に正解できる問題だと思って採用されました。「入り鉄砲」は、危険な武器が簡単に国内を流通したのでは、反逆などに利用されるので幕府が神経を使ったのは理解できます。ですから、鉄砲を正解にするのなら、勘で正解する人も居たでしょう。でも、出女というのは知らなければ答えられる問題ではありません。

では、何故、徳川幕府は女性の通行に神経を使ったのでしょうか? この疑問が歴史の面白さなのですね。

江戸時代は参勤交代制と言う制度を設け、地方在住の大名を江戸に呼び寄せ、江戸住まいを義務付けていました。

このため1年おきに江戸と自領を行き来しなければなりません。

大名が江戸を離れている場合でも、妻子は江戸に常駐させられたのです。

これは謀反を防ぐための人質としてでした。

大名の自領との往復は大名行列という形で、莫大な費用が掛かります。

この負担が財政難を招き、諸藩の軍事力を低下させる良い方法だったのです。

徳川幕府には頭の良い(悪知恵とも言える)官僚が居たのですね。

この制度のお蔭で260年にも及ぶ長期政権が築かれたのです。

さて、人質として江戸住まいを強要されていた大名の妻女が変装して江戸を脱出しないように、女子の通行は厳しく制限され、幕府の許可が必要だったのです。

正解を聞いた視聴者の皆さんが「どうして?」と疑問を持つ問題が、ウルトラには数多く採用されています。

クイズは知識を競うゲームですから、その疑問が、更に知識を増やす原動力になると考えたからです。

たった一問のクイズ問題ですが、ウルトラの問題の裏側には知って得をする雑学の源も沢山含まれていたのでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください