アメリカ横断ウルトラクイズのクイズ問題を振り返ってみると、時には面白い事を知らせてくれる問題があります。
クイズですから世の中の森羅万象が問題の範疇ですが、それにしても普段あまり考えた事も無いような知識を問題にする事があります。
今ではSF(サイエンスフィクション)という言葉は小学生でも知っている常識になっていますが、では、火星人というものを世界で初めて生み出した人は誰? と聞かれると中々即答できません。
火星人のイメージは世界共通であり、漫画でもお馴染のタコに似た姿をしています。
では、この様な姿の火星人を最初に生み出したのは一体何処の誰なのでしょうか?
これが第6回、ワシントンの準決勝で出題されていました。
問・SFの祖と呼ばれ、透明人間やタコに似た火星人を創作した作家は?
答・H・G・ウェルズ
解説 H・G・ウェルズ(1866~1946)はイギリスの文明批評家でした。彼は小説家としても人気作家となって、SF小説のジャンルを確立した人物としても知られています。
「透明人間」は1897年の作。翌年に発表された「宇宙戦争」では、火星人が登場し、あのタコのお化けのような姿が描かれました。
今ではSF小説というジャンルがしっかりと定着し、数多くの作品が本屋さんの棚に並んでいますが、これにも元祖と呼ばれる人がいたのですね。
UFOや宇宙人が居る、居ない、はテレビで良く討議され人気がありますが、こうした夢を語る番組がテレビの世界で生まれたのも、元を辿れば、このウェルズさんのお蔭だったのです。
こんばんは。
元になった『宇宙戦争』は今から100年以上も前の作品なのですね。100年経った今でも、「火星人 = タコ」と連想してしまいます。
そういえば、『宇宙戦争』がCBSのラジオで放送されたとき、臨時ニュースで火星人が地球を襲ってきたというドラマの内容が実話だと受け取られて、全米がパニックになったという逸話もあったような…(笑)
アメリカは2030年代半ばまでに火星の有人探査をすることを表明しているようですが…。はたして、火星人は本当にいるのか…。想像するとわくわくしてきます。
アメリカが「宇宙人襲来」でパニックになったのは、あの名優オーソン・ウエルズのラジオ放送で、放送界の語り草になっています。そのようなお話を良くご存知ですね。流石はクイズ通、感心してしまいます。