アメリカ横断ウルトラクイズのクイズ問題は森羅万象あらゆる分野から問題を作っていました。
とは言え、事が宗教に関する問題は誤解を招く恐れが大きいので、慎重に扱うように気を配っていました。
例えば現在、イスラム国が世界的な話題になり、イスラム教とイスラム国を混同して論ずる人も居たり、本来のイスラム教の信者の人にとっては、大迷惑になっています。
その様な誤解が起こらないように配慮するのは当然の事でしたが、中には宗教に関する問題も数多くありました。
日本人の知識として、仏教伝来に貢献した偉大な僧侶の皆さんの働きはクイズ問題になり易い知識でした。
また、仏教の開祖であるお釈迦様に関する知識も、日本人なら知っておくべき教養の一つと言えるでしょう。
第11回のカンクンで、次のような問題が出されました。
問・釈迦が誕生した所は現在の何という国?
答・ネパール
解説 お釈迦様は仏教の開祖として紀元前563年の4月8日に誕生したと伝えられています。
お誕生を祝うお祭りが「花祭り」で、お釈迦様の像に甘茶をかけて祝うというのが、仏教徒の仕来りとして残されていました。
誕生の伝説として残されているのが、生まれて直ぐに7歩あるいて「天上天下唯我独尊」とおっしゃったという事で、子供の頃にその様な話を聞かされたというのが、多くの日本人の子供達でした。
真実は兎も角として、仏教の開祖ですから、その教えを多くの人達が守り、数々の宗派が生まれています。
キリスト教にしても、イスラム教にしても、弟子たちに伝えられた言葉が経典となって後世に残されます。
しかし、その解釈を巡り宗派が分かれ、世界中で戦争にまで進んだ例が数多く見られます。
所謂、宗教戦争ですが、天の上で神様はさぞ呆れ果ててご覧になっている事だと思いますね。
お釈迦様が誕生したのはハンビニーの花園と伝えられ、その場所は現在のネパールに当ります。
この事実は解釈で変更される事もなく、クイズ問題として成立したのでした。
仏教はキリスト教、イスラム教と並んで世界の三大宗教と呼ばれています。キリスト教が20億人、イスラム教が13億人、これに対して仏教徒は3億6千万人。
3大とは信者の数では無いのだそうです。では、何をもってその様に表現されるのでしょうか?
実は民族、地理を超えて拡がっている事。また、文化的、社会的に影響が大きい事で、その様に呼ばれているようです。
信者の数ではヒンズー教が第3位に多いそうですが、神様を巡っての勢力争いは、科学万能の21世紀には似合わないですね。
クイズ問題を巡って、喜んだり悲しんだり、そんな平和な時代が続いて欲しいものです。
こんばんは。
人間は弱い存在ですから、心の拠りどころとしての宗教の存在意義は非常に大きいと考えています。
考えの相違から、宗教間や宗派間で対立することはあっても、戦争状態になることはとても醜く、決してよくありません。いろんな信仰や信念があってしかるべきなので、人間、寛容な精神をもって生きていきたいものです。
最後の文章にあるとおり、「クイズを楽しめる平和な時代」が末長く続いてほしいものですねぇ…。
今の世の中、平和を乱す一番の原因がイスラム教徒の対立とは神様もさぞ、困っている事でしょう。
宗教を対立の道具に使う人達は何時までこれを続ける気なのか?
「神のみぞ知る」と言われても答えようがなく、ウーン!と悩みそうです。
ウルトラを楽しんでいた平和な時代が懐かしいですね。