アメリカ横断ウルトラ・クイズのクイズ問題を作る立場で言うと、クイズは知識の競い合いですから、森羅万象の知識をどこまで理解しているかを試すのが基本です。
例えば日本の伝統文化という括りがありますが、衣食住にそれぞれ伝統的な基本的な知識が付いて回ります。
とはいっても、学校で習った知識の他、親や先輩、本で読んだりテレビで見たり、知識の吸収の場は人によって千差万別なのは言うまでもありません。
例えば新しい言葉に接した場合、何にでも興味を持って「その正しい意味は?」と尋ねる様なクセを付けると、それだけで知識が増えるという事もありますね。
天才発明家のエジソンは、子供の頃に疑問に思った事は周囲の大人たちに「何でそうなるの?」と何でも質問して、知識を吸収したという伝説が残されています。
クイズの場合も、日頃から疑問に思った事柄や、言葉などを直ぐに調べたり、年長者に聞いたりして自分の知識にするという人が強くなるようです。
クイズ問題を作る作家の皆さんにも、この様なクセを付けて問題を作るようにお願いしていました。
そんな日頃生活していて疑問に感じた言葉から作られた問題が第8回のグアムで出題されています。
問・日本料理で「お通し」と言えば前菜。では「お作り」と言ったら何?
答・お刺身
解説 今や外国人観光客が日本に大量にやって来て、グルメ・ツアーを楽しんでいるようです。
彼らはインターネットで情報を調べ、グルメと聞けば日本中を訪ね歩いて名物料理を食べまくっているようで、その様な情報が毎日テレビで取り上げられています。
その様な中で、日本人より伝統的な日本料理に詳しい人も居て、アレコレと専門用語を使って注文したりするので、仰天してしまいます。
「お作り」は元々女房言葉で、刺身を丁寧に言った言葉から始まったのだそうですね。
台所で丁寧に魚を切って、作り上げたという意味で「お作りしました」と旦那様に報告している、昔の奥方の姿が目に浮かぶような上品な言葉です。
せめて外国人旅行者に負けない程度、日本の伝統的な言葉は知って欲しいものですね。
日本語という言葉はとにかく「お」「ご」「御」をつけると(正しい正しくないは別として)とりあえず丁寧な感じになりますから、考えてみればある意味便利なのかもしれません。
特に面白いのは、味噌汁の丁寧語「おみおつけ」は漢字で書くと「御御御付け」と、「御」が3つも続くんですね。
お恥ずかしながら、三十路を超えてからこの言葉を知りました。。。
日本語の決まり事は結構ややこしく、難解な場合も有ります。
正しい日本語は上品で美しいのですが、年長者がそれを若者に強要する時代でもないようです。
自然に身に付いた言葉を時々自分でチェックすると、他人に不快感を与えずに会話が進むのではないでしょうか。
古いと言われても年長者には丁寧語を使う人間で有りたいですね。
こんばんは。
tsutomu さん、河津桜を見に行かれたんですね。テレビなどでよく見かけますが、本当に美しい景色です。関西に住んでいると、なかなか伊豆のほうへまで足を運ぶことがないのですが、一度は見に行ってみたいと思っています。
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「刺す」という言葉は武家社会では嫌われたため、「おつくり」という表現を用いたという説もあるようです。「するめ」を「あたりめ」と言い換える感じでしょうか。言葉ひとつをとっても、日本の文化の奥床しさを学べます。
さて、外国から来られる観光客がずいぶんと増えてきましたね。彼らの日本に対する知識の深さには本当に驚かされます。
「国際人」である前にまず「日本人」であることを誇りに思い、日本のことをもっと学ばなければいけないと感じさせられます。
そうですね。日本人には文化的にも世界に自慢の出来るものが沢山あるので、若い人は日本の事を沢山吸収して、外国人に自慢できるようになると本当の国際交流が始まるのでしょうね。日本にやって来る外国人は驚くほど日本の事を勉強しているのが、ニュースの情報で解ります。