問題文にヒントが入る場合

アメリカ横断ウルトラクイズの問題を考えていると、着眼点は良いのですが、ストレートにクイズ問題に仕上げても正解が得られそうも無いという難問が時々登場します。

その様な場合は、ヒントとなる言葉を問題文の中に含ませる事でカバーするという手法を取っていました。

例えば世界の火薬庫ともいわれる中東のパレスチナ。

有史以前の昔から、この地は戦争のメッカと言われるくらい、何時でも人々が戦い、血で血を洗うような戦争が行われていたという歴史が有ります。

現在でも、イスラム国を巡るニュースが毎日のようにテレビで報道されていますね。

このパレスチナで生まれた或るものが、医療の現場で欠かせない品物として世界中で流通しているという情報が上がってきました。

医療の現場で欠かせないと言えば、手術の道具、薬の名前などが思い浮かびますが、その様な設問で正解が出る筈はないという意見が多数を占めました。

でも、戦争の本場で医療品が生まれたという情報は捨てがたいので、ヒントを含ませた設問に仕上げ採用されたのです。

第7回のデスバレーで出された問題です。

・パレスチナのガサの町で作られたところから、名の付いたという柔らかな布は何?

答・ガーゼ

解説  柔らかな布でガサの町、答えを教えてしまっているようなヒントですね。

ガーゼと言えば医療現場の包帯などに欠かせない布です。といって最初から戦場で包帯用に生まれた布という訳では有りません。

その昔、パレスチナのガザ地区で細い木綿糸で粗く織った布が使われていて、これがヨーロッパに伝わった時に、吸収力が強いのでドイツの医療現場で使われ出したのだそうです。

明治時代に日本の医学は主にドイツから伝えられていましたが、その時にガーゼも同時に入って来たようです。

生まれたのガザ地区なので、ガーゼと名が付いたと伝えられています。

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パレスチナはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地で、それらが極めて近い場所に接近しており、宗教的にも意義の深い場所なのです。

ガーゼと言えば白衣の天使が、戦場で傷ついた兵士を看護している姿が想像出来ますが、それがパレスチナで生まれたというのも雑学として面白いと思い、問題となった裏話でした。

「問題文にヒントが入る場合」への2件のフィードバック

  1. こんばんは。

    神話の登場人物、あるいは地名などから名前のつけられたモノは、調べてみるとたくさんあるんですね。

    今ではネットで簡単に調べられますが、30年も前に「ガーゼの由来はガザ地区にあった」ということを調べ上げるのは(裏取りも含めて)大変だったと思います。それだけにクイズ作家の方も視聴者の方も「これはおもしろい問題だ!」と感じたはずです。

    こういう発見のある問題は、なんとも楽しいですね。

    1. 問題の一つ毎に解説は付けられませんが、答えを聞いて「面白い」と思える問題作りが我々の基本姿勢で長年やってきました。
      問題の解説本を作れば、雑学の宝庫になったのに残念です。

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