アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には良く語源の問題がありました。
語源には必ず理由が在る訳で、それが昔の人々の生活習慣などに由来しており、知って得する楽しい話題になるので、時々クイズ問題に組み込ませていました。
第12回のパシフィカで次のような問題が出されています。
問・春の七草の一つ。実の形が三味線のバチに似ているのでこの名が付いたのは何?
答・ペンペン草
解説 先ずは春の七草を知らないと答は出てきません。
春の七草は、せり、なずな、御形、はこべら、仏の座、すずな、すずしろ、の七種類の草ですが、良く知られているのは「すずな」が蕪の事、「すずしろ」が大根の別名ですが、あとは何となく不明という人が多いと思います。
昔の子供たちは、小川の畔や道端に生えている草を年長者に教えてもらいながら、名前と実物を覚えたものですが、現代ではこの様な草が自生している場所が減少しています。
答は「なずな」で、これは別名がペンペン草と呼ばれ、何処の空き地でも簡単に見られる雑草でした。
その実が三味線のバチに似ているところから、三味線の音に引掛けてペンペン草と呼ばれ出したのです。
粋な三味線と、何処にでもある雑草、この組み合わせが何となく江戸時代の庶民の暮らしを思い浮かべることが出来、言葉の由来は懐かしさを感じさせます。
こんばんは。
「ペンペン草」の由来など、たしかにおじいちゃんやおばあちゃんから、あるいは学校の課外活動で先生から、教わった記憶があります。そこら辺に実際に生えている草が、まさに教材でした。
当時教わったことが今の自分に活きているのかと問われるとちょっと寂しくなりますが、少なくとも、自然に囲まれ学んだ幼少時代があったことは、自分にとっては貴重な財産になっています。
一寸昔は周囲に自然が沢山ありました。
今でも在る場所も多いのでしょうが、都会では自然の姿が消えていますね。
自然の中で学んだ昔の子供たちは、塾やゲームでしか学べない現代とは比べられないほど幸せだった様な気がしますね。