源流を辿る面白い情報

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、正解を聞いて意外性のあるものが、面白い情報として時々出てきます。

放送の翌日、番組を見た視聴者が「知ってた? こんな話」と話題になる様な問題が好まれていました。

その様な問題の多くは、クイズ問題作家が自分で疑問に感じた事柄を調べて問題を作る訳ですから、問題用紙の「出典」という欄に「発想」と記入します。

自分の発想で問題を作り、採用になる数の多い作家が優秀な作家と評価されていたので、クイズ作家は皆さん発想の問題を一生懸命作っていました。

次に紹介する問題も作者の発想から出来た問題でした。

第5回のフェニックスで出題されています。

元々羊の肉を使った中華料理の一つだった日本のお菓子とは?

答・羊羹

解説  耳で問題を聞いて、肉と和菓子を結びつけて思い浮かぶものはそんなに有りません。強いて結びつけるなら「羊」という漢字の文字から、こじ付けで羊羹という言葉が浮かんで正解に辿り着く事が出来ます。

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それで良かったのですが、元々は肉を使った「点心」で、中華料理のコースの最後に出るお菓子だったのです。いわばデザートですね。

それが点心の甘い餡の部分だけを変化させ、和菓子として再構築されて、あの羊羹に生まれ変わっているのです。

源流を訪ねると、似ても似つかぬ変身ですが、羊羹の先祖が羊の肉とは意外性のある話のネタでした。

 

 

「源流を辿る面白い情報」への2件のフィードバック

  1. こんばんは。

    問題の出典が「発想」というエピソードは、まさに「今だから話せる裏話」ですね。

    「へえ~、そうだったのか!」「知らなかったなぁ~」というおもしろい問題が多く出題されたウルトラクイズ。この羊羹の問題もそんな問題のひとつでした。

    言われてみればたしかに、「どうして羊羹は「羊」という漢字を使っているんだろう?」と疑問が湧きます。

    身近にある物を意外性のあるクイズ問題に昇華できると、その問題は良問になるんですね。とても勉強になります。

    1. 前にも書きましたが、面白い話を取り上げていた雑学本からの出題は禁止していたので、自分たちで調べた面白い話を求めていました。
      何故、雑学本を禁止したかは、その種の多くの本は事実に反した、或は奇をてらった作り話が多いので信用出来なかったというのが真実です。
      今ではウルトラの問題を参考にした雑学本もあるので、びっくりです。

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