アメリカ横断ウルトラ・クイズのクイズ問題を振り返ってみると現代に通用する問題も沢山ありました。
不変の知識は何時の時代でも通用するので、20年前でも現代でも答えに変化が在る訳では有りません。
最近のニュースで「免震ゴムの不正問題」がマンション居住者に不安を与えているという報道が有りました。
地震の災害に備え、最近の高層マンションでは激しい揺れを吸収するために、基礎に免震ゴムを使い安全性を強調していました。
ところがこの免震ゴムが基準の強度に達していないものが発見され、不安解消の問い合わせが殺到しているというお話です。
諺では「備えあれば患い無し」とあるように、地震の怖さを避ける備えで、免震ゴムのマンションに入ったのにそれが基準に達していないとなれば、「備えあっても患い有り」となってしまいますね。
何時来るか解らない、地震に対する恐怖は4年前の東日本大震災をきっかけに日本中に蔓延しています。
そうした不安の中で昨年は「御嶽山の噴火」で多数の被害者が出、益々不安を高めています。
御嶽山は昔から日本人の信仰の対象でもあって、興味を持たれる山でした。
ウルトラクイズでも、御嶽山の問題があったような記憶を頼りに調べて見たら確かに有りましたね。
でも、クイズの問題は噴火山の知識では有りませんでしたが、日本人なら知っているべき知識を問うていました。
第4回のソルトレイクシティーでの問題です。
問・お馴染の民謡「木曽節」に使われる合いの手「ヨイヨイ」と、あと一つは?
答・ナンジャラホイ
解説 〽木曽のなー、中乗りさん、木曽の御嶽山はナンジャラホイ、夏でも寒いヨイヨイヨイ 。民謡の一節を知っているかどうか?
単にそれだけの問題ですが、クイズに強い人はこの様な問題にも素早く正解して先へ駒を進めていたのですね。
クイズは森羅万象に対して、備えあれば患い無しですから、油断大敵、火がボウボウとも言えます。
こんばんは。
ウルトラクイズを通して、民謡や和歌といった日本の伝統的な文化・芸事にまつわる出題は、チラホラあったように思います。
TVを見ている側からすると、他のクイズ同様、何でもない問題に感じますが、アメリカ本土に上陸して長く旅を続けている挑戦者にとってみれば、ふと、日本の故郷を思い出させるような、ちょっぴり感傷的になってしまう出題だったかもしれませんね。
そんな見方もできるクイズ番組がウルトラクイズだったわけで、あらためて、ウルトラクイズの奥の深さを感じています。
故郷を遠く離れると、人間はホームシックになるようですね。
そんな精神状態を考慮しながら問題を配分する、これも番組制作者のセオリーと言えるでしょう。