アメリカ横断ウルトラ・クイズのクイズ問題を振り返って見ると、時代の移り変わりが手に取るように解る事があります。
放送当時に流行していた事柄がクイズ問題に反映していて、時の流れに懐かしさを感じてしまいます。
逆に、何時の時代にも変わらないのが、若者たちの流行に関する関心度の高さがありますね。
あの時代にも、若者達はブランド商品に興味がありましたが、それは現代でも全く変わっていません。
勿論、人気のブランド名は多少変化していますが、ブランド信仰に変化はありません。
最近は中国人旅行者が高価なブランド品を買い漁っているというニュースを度々目にします。
先日も中国人旅行者の母娘が、数十万円もするブランドのハンドバックを買って「安い!」を連発している姿が紹介されていました。
80万円もするハンドバッグを母娘で買って「安い」という神経も庶民感情を逆撫でしそうですが、成金の感覚は万国共通のようですね。
さて、紹介されていたハンドバックは女性の憧れの的、エルメスのケリー・バッグでした。
ウルトラクイズでもこのバッグに関してはクイズ問題として登場した事がありました。
第16回のレイクパウエルで出題されていました。
問・モナコ王妃の名前に因んで名付けられたバッグといえば何?
答・ケリーバッグ
解説 エルメス製の、この形のバッグは1,935年に発売されていたものです。
ところが1,956年に女優でモナコ王妃となったグレース・ケリーが愛用していたところから、彼女の名前をブランド名にして売り出したところ、世界的なヒット商品となったのです。
エルメスも同時に世界のトップブランドに躍り出たという歴史があったのですね。
世界のお金持ちの女性は、競ってこのバッグを持つようになり、文字道理「富の象徴」のような存在となっているようです。
「にわか成金が、似合う訳ないだろう!」と言いたくもなりますが、それをひがみ根性というようです。
日本男子たるものひがみ根性だけは持ちたくないものですね。ハイ!
こんばんは。
グレース・ケリーといえば、去年、ニコール・キッドマン主演の映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』が公開されて、再び話題になりました。
ハリウッドの人気女優の座を捨ててモナコ公妃となったその生涯は、シンデレラ・ストーリーとして、今でも語り草になっていますね。
ちなみに、件の「ケリー・バッグ」。売れるきっかけになったのは、彼女が妊娠したことをパパラッチに悟られないよう、バッグでお腹を隠すためだったという逸話も残っています。
ヒット商品というのは、何がきっかけで誕生するか分からないものですね。
ヒット商品の逸話は数々ありそうですが、確かに何がきっかけでヒットするか解りませんね。
クイズ問題はその様な知られていないエピソードを拾って、問題を作る事もありましたがグレース・ケリーの事実確認は難しそうですね。