アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には数字に関する問題も含まれていました。
元を辿ると「宇宙数秘術」という物があるらしく、数字にはそれぞれに意味があると言われています。
お隣の中国から伝来した「占い」の類は、何故か数字が大きく関連するようで、生年月日から割り出した数字をあれこれ計算して、結論を告げるという手法が知られています。
長い歴史から得た独特の手法でしょうが、この種の占いなどは、根拠が希薄でクイズ問題には不向きといえるでしょうね。
「信じる」「信じない」は個人の自由ですから、クイズの条件である「裏付け」がとれず、クイズ問題にはならないのです。
一方、数字でも人々が日常使っている「数」を当てるものは、クイズとして成り立つでしょうね。
第9回のアルバカーキーで、次のような問題が出されました。(熱気球からのバラマキクイズでした)
問・草、道具、光、といえば頭に付く数字は何?
答・七
解説 誰でも解る簡単な問題ですが、この時の様にバラ撒きクイズで走り回り、頭の回転が鈍っている時には瞬時に答が出難いものです。
春の七草、秋の七草。道具は七つ道具といって、武士や職人が特に大切な道具をこの様に呼んでいますね。
また、能力の無いのに良い地位に付いた人達を「親の七光」と呼んで憂さを晴らしたりしています。
こうした問題は落ち着いてゆっくり考えれば、小学生でも正解出来るのでしょうが、焦ったり、興奮していると咄嗟に思い浮かばない言葉なのかもしれません。
次いでながら、七にはラッキー7のようにみんなから好かれる響きがあるようで、気の持ち方の問題ですね。
数字ではその他に、昔から四という数字を「死」と結び付けて忌み嫌うという人達がいます。
アパートや病院の病室に4号室が無かったり、駐車場に4番のスペースが無いなどは、良く見かける事です。
数字の発音の響きで、好き、嫌い、のように分けて避ける人達がいる限り、この状態は続く事でしょう。
でも、大分古い話ですが、私の愛車のナンバーが4200という事がありました。
一寸気分が晴れなかったのですが、これを見た先輩が「死にはゼロ」と読めば縁起の良い番号だ! と教えてくれました。
そうです。数字の縁起などといものは、解釈次第でどうにでもなるというお話です。
7が縁起が良いと好まれるのは欧米から入ってきた文化によるものだそうで、日本では元々末広がりの8が縁起が良いと好まれていますが、漢字を使う中国も同様のようです。(韓国・ベトナムも元々漢字を使っていた文化なのでおそらく同様でしょう)
逆に縁起が悪いと忌み嫌われる4についても、中国でも同様に死を連想させることから同様だそうですが、日本で縁起が悪いとされている9においては、中国では久を連想させるということで縁起が良いと好まれているそうです。
欧米で13が忌み嫌われているのは「13日の金曜日」で広く知られていますが、ざっと調べてみても1桁の忌み数ではっきりしたものはあまりないようです。
縁起の良い・悪いもお国によってまちまちで、特に中国くらい広いと北京語と広東語の発音の違いでその解釈が大きく変わってくるくらいなので、おもしろいですね。
縁起を担ぐというのは、非現代的な習慣ですが、それを信じたい人も多いのは事実です。
証明できないものは認めないという科学的な考えでは縁起担ぎはナンセンスな行為でしょうが、それでも縁起を気にするのは人間の弱さかもしれません。
縁起は楽しみとして担ぐくらいが、楽しいのでしょう。
こんばんは。
たしかに数字には不思議な力があるのかもしれません。あるいは、人間というのは、数字になにかしらの意味を持たせたくなる生き物なのかもしれないですね。
例えば、今回のお話にも出てきた車のナンバープレート。富士山ナンバーですと、標高の「3776」や富士山麓の語呂合わせで「2436」を希望する方が多いという話を耳にしたことがあります。
気にしない人もいれば、気にする(こだわる)人もいる…。数字というものは、実に不思議な魔力を持っていますね。
数字には不思議な魅力があります。数字が増えると嬉しい、貯金通帳!
これが代表的な例ですね。