島に分布する民族の不思議

アメリカ横断ウルトラ・クイズでは、サイパン、グアム、ハワイといった太平洋の島々がお決まりのコースに入っていました。

南の島という言葉の響きが、若者たちの憧れでもありますし、現実にレジャーの人気スポットでもありました。

この様な憧れの島を経由し、アメリカ本土に上陸するというルートはウルトラ・クイズの様に、旅を主体にした番組なら当然のコース設定となります。

ところで、この島々に棲む人々には共通点がありました。 それは、どの島の人達も気質は底抜けに明るく、お人好しで親切なのです。

第14回でタヒチへ行った時に、何故あのような大海の孤島に人々が棲みついたのか不思議に思って調べた事がありました。

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タヒチの人々は民族的な分類ではポリネシア人と呼ばれています。

でも、更にルーツを遡るとアジア人とされているのだそうです。

その昔、アジアの各地から丸木舟に乗ってフィジー、サモア、トンガなどへ渡って行った民族の子孫が、3世紀頃にマルケサㇲ諸島へ渡りました。

その後4世紀から8世紀にかけてハワイ、タヒチ、イースターなどへ移り住んだという説が有力なのだそうです。

それも小さなカヌーで、太陽と星だけを頼りに何千kmという広大な海を渡って行くのですから、冒険大好きな海の民族と言えるのかも知れません。

ヨーロッパの大航海時代よりも1,000年も昔の事で、タヒチとは地元の言葉で「海を越えて行く」との意味を持つそうです。

他所からの来訪者を歓迎して、花や貝殻で作られた首飾りを掛けてくれる習慣は各島々の共通です。

キャプテン・クックが初めて訪れた時の記録にもこの事が記されています。

「カヌーに満載した贈り物。打算の無い宴会。全ての水兵を悩ませた官能的な娘たちの踊り」と日記にあったと言われます。

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ゴーギャンも、その様な優しい気質、親切な住民の民族性に魅かれてこの島に住み付いたのでしょうね。

我々はロケ地の皆さんに協力を求めて仕事をするのですが、島々での印象は常に気分良く進行したという思い出だけが残っています。

あの時代、新婚さんが行きたい旅行先で、タヒチはダントツの人気でNO1でした。

南太平洋の島々は、どこもロマンティックで心癒される観光スポットなのは変わりませんね。

 

 

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