アメリカ横断ウルトラ・クイズに限らず、クイズ番組はある意味で出題者と回答者の知恵比べ的な要素があります。
出題者は「これ知っているかい?」の気持ちで問題を出します。
解答者は「当然知っているさ!」と自信を持って答えたり「多分、これが答?」と半信半疑でボタンを押したり、駆け引きが勝負の決め手になります。
問題を創る我々としては、知識の抜け穴を探して、生半可なな知識では勝ち抜けない様に、万全を期して問題を作成していました。
第8回のグアムで次のような問題がありました。
問・日本から南極へ行くのにパスポートは要らない。○か×か?
解説 南極大陸はどこの国の領地なのでしょう?
南極の所有権を持っているのは? あまり聞いた事が無いので、何処の国にも属さないだろう、というのが最初の関門です。
「何処の国にも属さない」場所を訪れるのであれば、パスポートを示す必要が無いので、不要であるとの結論になる人が居る筈です。
一方、日本を出国する時には、例えどこの国へ行くにしてもパスポートが無ければ出国は許されません。
この点に気が付けば○とは言えないのが解ります。
答・×
クイズ問題は最初に思い込んだ事だけで、即答すると誤答になるという代表的な例ですね。
この様な錯覚で誤答する問題は「引掛け問題」と呼び、ところどころに散りばめていたのです。
落とし穴を仕掛ける猟師のようで、我々スタッフはその落とし穴を楽しんでいたのですよ。イヒヒ