今こそ伝えたい火の車の意味

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズのクイズ問題には、日本の諺をはじめ、子供達の情操教育に必要な問題が沢山出題されています。

最近は中高校生をはじめ、年少者の殺人事件のような凶悪事件が多発しており、世間を騒がせています。

「何故その様な行為を?」と眉を潜める事件が、全国で次々と発生しており、メディアでは識者が子供の頃の情操教育の不足を挙げています。

その様な子供が増えるのは学校の責任か? はたまた家庭教育の問題か、テレビでは責任の所在を巡って論戦を行っていますが、結論は出ません。

昔の日本では、子供に善悪を教えるのは、両親は当然ですが、お爺ちゃん、お婆ちゃんのような年配者の仕事でもありました。

ご近所には、どこでも世話焼きのおじさんがいて、子供達が喧嘩や虐めなどの悪さをすると、叱ってくれたものです。

ついでに説教をして、子供達に正しい生き方を教えるような人が住んでいました。

日本の社会では、子供達の道徳心は、大人達がみんなで教えるシステムが自然に出来上がっていたのかも知れません。

その様なことを問う、クイズ問題がありました。

第14回のキティホークで出題されています。

仏教で罪人を地獄に運ぶ車を、何の車という?

答・火の車

解説 「火の車」は家計などが切迫した時の表現に使われる日本語ですね。

広辞苑

でも、本来の語源は、悪事を働いた人が死ぬと、地獄の番人が燃え盛る火の車を牛や馬に曳かせて、迎えに現れる、という仏教から伝わるお話です。

燃えたぎる炎に包まれた迎車、想像するだけで恐ろしい光景ですね。

「悪いことをすると、お前もそんな運命が待っているよ」と昔の子供は教えられていたのです。

このお話は「古今物語」などの古書にも記されているそうで、日本に昔から伝わる伝説の一つと言えるかもしれませんね。

遊び仲間をリンチで殺す高校生。

酔っ払い運転でスピードレース。事故の被害者を何kmも引きずった上に轢き逃げをする若者。

このような神をも恐れぬ最近の犯罪は、正に子供の頃の情操教育の不足が引き起こした事件のように思えます。

ウルトラクイズの時代には、番組終了後にクイズ問題を題材に家族で対話するというご家族がいました。

それこそが理想の情操教育だったかもしれません。

そんなクイズ番組、また出来ると良いですね。

 

 

 

「今こそ伝えたい火の車の意味」への2件のフィードバック

  1. 去年から始まった当番組の再放送を心待ちにしていた方達が多数いらっしゃるという事が復活に向けてののろしのように思えるんですが^^;

    1. 復活への狼煙、わくわくするコメントですね。
      少しでも望みがあれば期待したいのですが、世の中の現実は厳しいです。
      時代が過ぎさる! とはそのような事でしょうね。

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