地名に名を残す歴史上の人物

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、世の中のあらゆる分野から、面白そうな話題を選んで出題されていました。

日本全国の各地には、歴史上の人物に由来のある地名が付けられた場所が点在しています。

歴史上の人物の生前の偉業を地名で残そうとするのは日本人だけではありません。

世界でも空港や都市、港などに偉人の名を刻んだ場所は数多く見られます。

この様な情報は、知って得する知識なので、クイズ問題になり易いという傾向があります。

大学のクイズ研究会をはじめ、クイズマニアと呼ばれる人達は、その様な場所を調べ上げ、想定問題として勉強していたと思われます。

まだ、クイズ研究会の誕生していない初期の頃の問題には、この種のクイズ問題が数多く採用されていました。

第5回のエルパソでは、次の問題が出されていました。

皇居、吹上御苑入口の半蔵門、この名の由来となった忍者と言ったら誰?

答・服部半蔵

藤子不二雄Ⓐのギャグ漫画「忍者ハットリくん」の大ヒットで服部貫蔵の名は一躍有名になりました。

それに関連して、忍者の元祖的な服部半蔵の名も知られるようになりました。

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実在の服部半蔵は伊賀国の忍者で、16歳で徳川家に仕え情報収集の長として、徳川幕府の重要な役職を務めたと伝えられています。

本来・忍者は陰の仕事なので、表舞台には登場しないのですが、江戸城の一角に彼の名を遺した「門」が設置され警護の責任を果たしていたようです。

現代では単に江戸城の門の名にとどまらず、東京メトロにも半蔵門線という路線の名にもなっています。

半蔵さんは伊賀流の一忍者としては、破格の扱いで後世にその名を遺した、偉人と言えるかもしれません。

全国各地には、このように歴史上の人物の名を戴いた地名が数多く残されていますので、それを探し当てる作業も、クイズマニアの楽しみかもしれませんね。

東京の都心、有楽町も歴史上の人物に所縁の地名で、これもクイズ番組の定番になっています。

その人物とは、織田信長の弟、織田長益(有楽斎)が家康から数寄屋橋御門周辺に土地を拝領し、屋敷を建てたと伝えられています。

この故事に因んで、明治時代にこの周辺を有楽町と名を付けたのだそうです。

 

「地名に名を残す歴史上の人物」への2件のフィードバック

    1. ヤン・ヨーステンもウイリアム・アダムスと共に家康の庇護を受けましたが、知名度の点でアダムスほど歴史上に登場しません。
      従って、クイズ番組に取り上げられるまでの人物にはなっていないようです。
      人間の運命はどの様に変わるか、微妙なところですね。

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