外来語と純日本語

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には言葉に関する問題が沢山含まれていました。

クイズですから言葉の意味、語源、などから面白そうな情報を探して問題を創っていましたが、その中に外来語に関する問題がありました。

元々は外来語なのに、今では日本語と区別のつかないほど、人々の生活に溶け込んでいる言葉も多いですね。

例えば背広、カステラなどが良くクイズ問題になって出題されています。

背広は元々ロンドンのセビルロー通りから来た言葉と言われています。

この通りには、オーダーメイドのスーツの仕立て屋さんが多く漢字の宛字で出来上がったという説があります。

外来語の多くはカタカナで表記されるのが慣習になっていますが、今では漢字で表記されている言葉も多いので、その辺がクイズ問題になり易いのです。

第12回のグアムの泥んこ○×クイズで、言葉の問題として次のような問題がありました。

問・その昔、材木問屋の「紅屋」さんが初めて合板を売り出したので「ベニヤ板」と呼ばれた。

答・×

解説 紅屋さんが売り出したのでベニア板、ありそうな問題ですが、これは引掛け問題でした。

日本では合板をベニア板と呼んでいますが、実は紀元前3500年に古代エジプトですでに合板の板は創られていたという歴史があります。

日本には1912年、ロシアから合板を輸入し、その時の呼び名が英語のベニアだったので、そのまま合板をベニア板と呼ぶように定着したようです。

合板は安価な建築資材のイメージがあるので、嫌う人もいますが、近代では品質改良も進んで世界中に広がっています。

消費量の多い順では中国、アメリカ、に次いで日本は第3位なのだそうです。

言葉の語源や歴史を調べると、思わぬ真実が隠されています。

この問題では、ベニヤ板が古代エジプト時代にすでに創られていた、という意外性が面白い発見でした。

 

 

「外来語と純日本語」への2件のフィードバック

  1. こんばんは、ノリです。
    第12回のベニヤ板の問題見てました。
    たしかウルトラクイズの本では「(ベニヤ板は)古代エジプトですでに作られていた。ベニヤは英語」と書かれていたと思います。
    建築などで使うベニヤ板にも古い歴史があったんですね。
    勉強になります。

    1. 知識の中に意外性の楽しさ、そのような問題が増えれば楽しいですよね。
      我々は常に楽しさを求めて知恵を絞っていたのです。

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