新年に寄せて

明けまして御目出とうございます。

アメリカ横断ウルトラ・クイズの裏話を今年も書いていこうと思います。

今年の干支は「申(サル)」ですね。

昨年は大分の高崎山・自然動物園で生まれた赤ちゃん猿が、英国王女と同じ名前のシャーロットと名付け、話題を呼びました。

この赤ちゃん猿を一目見ようと観光客が押し寄せ、記録的な大反響だったようです。

クイズ問題で猿と言えば、第1に挙げられるのは「北限の猿」でしょうね。

世界で最も北に棲む二ホンサルで、青森県の下北半島に生息しており、ニュース映像でも時々テレビに登場しています。

雪の中で懸命に生き抜く猿の姿は、動物の生命力の強さを表し、感動を与えてくれます。

また、日光東照宮の「三猿」もクイズ問題の恰好のネタとして、クイズの定番となっています。

作者は江戸一番の彫刻師と呼ばれた左甚五郎であるのは誰でも知っていますが、ストレートに作者を当てるだけでは能がありません。

そこで「三猿」の周辺を調べるといろんな事が浮かび上がってきます。

そもそも「見ざる、聞かざる、言わざる」とはどこから来た格言なのか?

実は孔子様の論語「不見、不問、不言」の教えが源流に在ったのだそうです。

論語が日本に伝わり、シャレ好きな江戸っ子達が「見ざる」に掛けて「猿」を登場させたらしいのです。

以後、聞かざる、言わざるの猿3連発。

論語+語呂合わせで、三猿が誕生したというお話です。

孔子さまの本来の意味は、「子供の時には世の中の悪い事を見たり、聞いたり、言ったりしないで、素直なままで育てなさい」との教えです。

当の孔子様も、うーん、まさか猿を使って教えを広めるとは「日光って結構なところだね」と仰るでしょう。

流石、世界遺産!

どうぞ、今年も良い年でありますように!

 

 

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