アメリカ横断ウルトラ・クイズの中で、挑戦者が協力して行う動作で、一番数多く見られたのは「万歳」との絶叫でした。
東京ドームで勝ち抜けた皆さんは、全員声を合わせて「万歳!」と叫んでいましたね。
一問勝つ度に、感極まって涙する純情な乙女たち。
両手を挙げ、ガッツポーズを取る感激居士。
この時とばかり見知らぬ女子大生に抱き着く図々しいヤロー共。
勝って喜ぶ善男善女の群れでは、どのような行為も許されてしまう不思議な空間でした。
その他「万歳!」は各チェック・ポイントで勝ち抜けたメンバーの恒例のポーズになっていました。
ところで、日本人が嬉しい時に思わず叫ぶ万歳!は何時頃から始まった習慣なのでしょう?
第9回の後楽園球場で、その疑問がクイズ問題になっていました。
問・バンザイ三唱は、明治憲法発布の時に始まった。
答・○
解説 明治22年2月11日の憲法発布式典で、明治天皇の馬車に向かって発せられたのが、日本初の万歳三唱だったと言われます。
天皇に対して挙げる歓呼の声は? と当時の識者が協議し、満場一致で決まったという記録が残されています。
正しくは「万歳!万歳!万々歳!」が万歳三唱なのだそうです。
喜びの時に何気なく発する「万歳!」にも、成り立ちの歴史があり、クイズ問題になるのですね。
更に遡れば、中国の皇帝の長寿を祝う事から始まった言葉らしく、万歳の奥は深いようです。
万歳が中国から始まった習慣だったとは、本日も一つ蘊蓄のネタが増えましたね。万歳! と喜べるほどのネタだったかな?
1988年の第12回では、第3週の放送(サンフランシスコ~モハーベ砂漠)で万歳三唱の部分がカットされて
いましたね。昭和天皇が吐血し、療養に入ったことによる配慮だったのかなと当時は思いました。一昨年・
去年にファミリー劇場で第12回が再放送された際に改めてこの「万歳三唱なし」を見て、こういう点にも
気を使わないといけないんだなというのを実感した次第です。そうそう、再放送といえば、1983年の第7回が
7月にファミリー劇場で再放送されることが、ファミ劇ブログ「ふぁみぶろ」とファミ劇公式Twitterで
発表されましたね!第7回は、ウルトラ全17回の中で歴代最高視聴率を記録した回とのことで、今から
すごく楽しみです!リアルタイムで見てはいますが、30年以上が経ち忘れていることもさすがに多いので、
思い出すというよりは空っぽな状態で、再放送を楽しもうと思っています。早く来い来い、7月の再放送!
情報は駆け巡っていますね。
どうぞ、ご期待ください。格別面白い回でしたよ。