アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、時代を反映する話題から創られた問題が多数ありました。
現代ならば、日本で発達した文化で世界中で人気の「漫画」などは恰好の題材と言えるでしょう。
漫画は外国では、「マンガ」或いは「コミック」の名で知られていますが、特に日本でヒットした作品が世界中で受け入れられているようです。
漫画が日本で大流行したのは、戦後の事で、その代表的人物を問う問題がありました。
第14回のグランドテイトンで出題されています。
問・漫画家として、史上初めて国立近代美術館でその作品が展示された人は?
答・手塚治虫
解説 東京・北の丸の国立近代美術館で漫画家としては初の展示会が開かれました。
戦後、漫画ブームの先駆けとなったのは手塚治虫の「鉄腕アトム」のヒットでした。
その後、人気漫画家が多数登場し、数々の人気漫画が年代を超えて、多くの人に愛されました。
対象別に分類すると、幼児向け、少女向け、少年向けのように年代で分ける事が出来ます。
また、それぞれの漫画を満載した専門雑誌が生まれています。
更に、ジャンル別では、ギャグ漫画、スポーツ漫画、釣りやグルメなど趣味を題材とした漫画など、多岐に亘ってヒット作品が生まれました。
これ等がアニメ作品として世界に輸出され、日本の文化として浸透して行ったのです。
今では漫画のキャラクターだけが、独り歩きで人気商品になっている物まであり、外貨獲得に貢献しています。
年々外人観光客が増加していますが、彼らの中には漫画博物館や漫画家の縁の地を訪ねる人も多いと聞きます。
「漫画ばかり読んで、勉強しなさい」と叱られていた時代が嘘のようです。
漫画は日本の誇る文化に成長。
今や親の苦言に「文化を勉強しているんだ」との言い訳も出来そうです。
私は世代的に「タッチ」や「キン肉マン」とかですかね。もちろん「鉄腕アトム」も名前は知っていますが。
それよりも私が最近気になるのは、「世界に誇る」だとか「日本は一流だ」などということを、日本人が自分から言うようになったことなのです。現にそうした番組や本などが好評を得ているというのもその根拠の一つです。
以前の記事にコメントさせて頂いた内容と被るようですが、今と比べればそういうものが少なかった、またそれを知る術が乏しかったということはあるかもしれませんが、もしあったとしても以前の日本人は、自分からはそういうことは言わなかったと思いますし、実際そんな人は周囲から孤立しているのではないでしょうか。それが周辺諸国が成長してきたここ10数年位で激変してきた気がします。
もちろん日本発のものが評価されるのは喜ばしいことですが、その点やや複雑な気持ちになります。
同感ですね。
昔から慎ましい、と言うのは日本人の美徳でした。
逆に「自慢は知恵の行き止まり」という諺もあり、良き日本が失われているような傾向は困った問題です。
最近では漫画が他の文化の輸出に一役買うこともありますね。近年の作品には文学性の高いもの、ほとんど映画のようなスケールと深みを持つものもあり、2000年代以前の作品とは一味違う感じです。
問題のネタにはちょっとしにくいかもですかが…。
漫画に関わる業界の発展には目を見張るものが有ります。
業界全体の努力の結果でしょう。