アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、常識の盲点を突いた問題が含まれていました。
常識を鵜呑みに理解している場合と、その逆だからクイズ問題になったのだ、という解釈で正誤が分かれます。
特に2者択一○×問題には、常識の盲点を突く問題が多数ありました。
第一次予選、東京ドームでの〇×は「自分の判断で行動しよう!」と司会の福留さんが口癖のように叫んでいました。
自分に自信が無いと、つい他人に付いて走ってしまうという事になってしまいます。
これで正解なら「付いていた」と喜べますが、逆の結果では後悔が何時までも残ってしまいます。
我々はその様な挑戦者の心理を読んで,迷い易い問題を創っていました。
2者択一は、常識の通りは「怪しい」と言うのが挑戦者の心理でしょう。
でも、その通りに問題を出していたのでは全員が正解でクイズは成立しません。
我々は人数が、5分と5分に分かれる問題が理想と言う姿勢で問題制作をしていました。
特に、自然現象の常識は良く確かめないと誤答になってしまいます。
第15回の東京ドームで次のような問題がありました。
問・虹には、外側が赤で内側が紫の虹と、外側が紫で内側が赤の虹がある。
正解 ○
解説 虹が7色というのは一般常識ですね。
その色も上から赤、橙、黄、緑、水色、青、紫の順で描くのが子供の頃からの常識でした。
しかし、虹には盲点が有ったのです。
普段、見ているのは「主虹」と呼ばれる虹で、外側が赤で内側が紫です。
その他「副虹」と呼ばれる虹は配列が逆で外側が紫で内側が赤の配列です。
何故、その様な現象に分かれるのかは、理科の光の屈折で学んだはずです。
しかし、その様な記憶が飛んでいると、子供の頃に絵で描いた記憶から、主虹(しゅこう)の判断で誤答になってしまうのです。
常識と思っていた知識をもう一度疑って見る、これも○×問題をクリアするコツだったのです。
一方、常識は常識の通り、という説も有り、益々混乱するのが○×問題でした。
日本テレビの朝のニュース番組「ZIP」の〇×クイズのコーナーで、4月21、22日とウルトラクイズで出題された問題が放送されたので、驚きました。「渋谷の忠犬ハチ公の銅像の除幕式に、ハチ公も参列していた」と「鳶は鷹と同じタカ科である」でした。両方とも正解は○です。
初耳です。同じテレビ局の事ですから、後輩が先輩の仕事を振り返ったのでしょう。
他局でも、テレビでは○×クイズの形で、知識を試す事が増えています。
そのようですね。このコメントを見て、先月と今月にZip deポンの○×クイズで出題された問題を一通り確認して
みました。先月の放送(全22回)ではウルトラが出展とみられる問題は見当たりませんでしたが、今月の放送では
今日までの18回の間に、ウルトラの過去問題がすでに6回も出題されています。4/21、4/22の問題はすみさん
が書かれていますので、それ以外の確認できた問題を書きます。確認できたのは、こちらの○×問題です。
4/8の問題…仏教では、修業を妨げる悪魔を「邪魔」と言う。(第12回第1次予選で出題。正解…○)
4/12の問題…すべての都道府県に、国立大学がある。(第16回第1次予選で出題。正解…○)
4/18の問題…アムステルダムは、アムステルダム川にダムが建設されたことが由来。(第16回第1次予選で出題。正解…○)
4/19の問題…オオサンショウウオは、山椒のにおいを出す。(第12回グァムで出題。正解…○)
今月出題されたウルトラ過去問題の共通点は、すべて正解が○であるということ。×になる
過去問題がいつ出てくるかを待ちながら、このコーナーを見るのも楽しいかもしれませんね。
もっとも正解が×の過去問題を採用するには、しっかりとした裏取りも必要になるわけですが。
クイズ問題の検証、ご苦労様でした。
答えの○が多いというのは、裏取が簡単だからという意見、確かにそうです。
でも、ウルトラの問題を流用するなら裏を取る必要は有りません。
だって、間違いが無いからです。先輩の仕事は信じるべきでしょうね。
こんにちは。この4月から気象の勉強を始めました。放送大学の気象学の講座を観ています。数式が多く使われているので、まだ難しいです。
勉強熱心なのは良い事です。頑張ってください。