アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は森羅万象、あらゆる分野の知識から出題されます。
クイズは知識を競うゲームなので、世の中の物知り自慢の人達が大挙押し寄せ、「我こそは日本一」を競ったと言っても過言ではありません。
挑戦者は、成績の悪い順に、各地で敗者の汚名を浴びながら脱落して行きます。
それだけに、チェック・ポイントが進むと、クイズ自慢の強者が残ります。
我々が難問と判断した難しい問題が、番組の後半に集中して出されていたのは、彼らがそれに応えてくれたからに他ありません。
第16回のフィラデルフィア(準決勝)で、次のような問題が出されていました。
問・「彩色千輪菊」「スターマイン」「ナイアガラ」などの名前がある、夏の風物詩といえば何?
答・花火
解説 最近はテレビで「花火大会」が中継されているので、これ等の言葉も広く知られるようになりました。
しかし、24年前の放送時には、この様な単語を知る人はほとんど居なかったはずです。
「彩色千輪菊」は打ち上げ花火の代表的な種類です。
また、「スターマイン」「ナイアガラ」は仕掛け花火の代表的な種類であり、これらの言葉を知っているだけでも驚きでした。
設問の「夏の風物詩」という文言で、勘を働かせ花火と答えたのかも知れませんが、大した知識でした。
クイズ問題の「易しい」「難しい」の判断は、時代によって評価が代わって来る、その代表的な問題を取り上げて見ました。
最近も、テレビで或る地方の「花火中継」を見ていたところ、設問の花火の細かい解説がなされており、情報過多の時代を肌で感じている処です。
視聴者のかたは秋かも知れませんが、やっと参加資格を得た私にはウルトラクイズの国内第1次予選こそ『夏の風物詩』です!
季節への思い出は、人それぞれでしょうね。
まさにウルトラクイズを「夏の風物詩」と捉えたクイズ・ファンは多かったかもしれません。
関係者としては嬉しいお話です。