偉人の伝記は面白い

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、知識の表面だけに限らず、知識の奥行きを試す問題が数多くありました。

例えば学校のテストのように、本の題名と作者を結び付けるような、単純な問題はなるべく避けていました。

小説の場合の例として「坊ちゃんの作者は?」答・夏目漱石、という単純な問題は有りません。

少なくとも、「坊ちゃん」を取り上げるなら、登場人物の性格、役職など、本を読んでいれば簡単に正解出来るよう、奥行きのある問題にしていました。

これが、学校のテストとクイズの違いであると我々は考えていました。

例えば、世界の偉人を問題にすることも多数ありましたが、これも偉人の業績だけでなく、経歴や人生観など知って得する面白い情報を探し、問題化しています。

第8回のインディアナポリスで、次のような問題がありました。

問・飛行機を発明したライト兄弟が営んでいた商売は何?

答・自転車屋

解説 空を飛ぶ飛行機の発明者が、自転車屋さんというのが面白い前歴ですね。

自転車で道路を走りながら、「もっと早く空を飛べたらなあ」と思ったかどうかは知りません。

ウィルバー(兄)とオーヴィル(弟)のライト兄弟は19世紀の末に自転車屋を営んでいました。

その当時、陸には蒸気機関車が走り、海や川では蒸気船が幅を利かせ、空には熱気球から派生した飛行船が存在していたのです。

ライト兄弟はエンジンで空を飛ぶ飛行機の研究を始め、ノースカロライナ州キティホークに移り住み、12馬力のエンジン搭載の飛行機で、人類初の空を飛んだのです。

「ライト兄弟」の画像検索結果

1,903年の事で、以来100年と少々で、世界中が航空網で結ばれ、地球の裏側へも短時間で移動できる時代になりました。

街の自転車屋さんが、何と飛行機の生みの親だった、この意外性が面白いですね。

偉人の伝記には、クイズ問題になりそうなエピソードがゴロゴロ転がっています。

知識欲の旺盛な方にとっては、小説より面白そうな話のタネが満載と言えるかも知れません。

正解を聞いて「面白い」「へー、そうなの」「知らなかったなあ」等々、興味の持てる話題が我々のクイズ問題の生命線だったのです。

 

 

 

「偉人の伝記は面白い」への4件のフィードバック

  1. 今月から土曜夕方にアニメ「タイムボカン24」が日テレ系(ytv制作)で放送開始されました。

    ウルトラクイズと同じ1977年に始まった「ヤッターマン」を中心に、80年前半まで7作品+2000年にもう一作品と計8作品TV放映された「タイムボカンシリーズ」のリメイクです。
    主人公より、悪玉トリオの方が人気なのが特徴で、最後はウルトラの罰ゲーム同様“踏んだり蹴ったり”のオチが支持を得ていました。

    アラフォー世代としては、放送局は違えど当時と同じ土曜夕方にやっているというのが、幼少時代を懐かしく、かつ、思い出させてくれています。
    ファミ劇でウルトラを木曜夜に放送が組まれているのと同じ感覚ですね。(タイムボカンシリーズも、いくつか再放送されています。)

    次回、8日の第2話は「ライト兄弟」が題材です。
    こういった、アニメをきっかけに物事を覚えるというのは、あながち侮れないと最近思いますね!

    以前、惑星の別名に触れていましたが、ウルトラ末期の1992年から放映され、今尚続く「美少女戦士セーラームーン」シリーズでは、名前に月・水・火・木…などが付き、変身すると「セーラー○○」とそれぞれ惑星(月は地球の衛星)の別名が入り、それで物心着いた時には覚えていた平成世代は多いと考えています。
    ちなみに、金星だけは「美奈子」→音読みで「びなす」→ヴィーナスという設定です。

    最近では、tsutomuさんのよく知る“数寄屋橋”の方じゃないアニメ映画「君の名は。」が大ヒットで、相乗効果が話題を呼んでいますよねぇ。
    主題歌が連続首位になるだけでなく、舞台となった岐阜県に訪れるなどの大ブームに、とある番組で「漢字が書けない都道府県」のワースト3に入った岐阜が、こんな形で大注目されるとは…。

    地上波コールデンでのアニメが激減しつつある今、他の時間帯やBS・CS・ネット配信などで観る機会が増え、下手したら偉人よりもアニメキャラを尊敬している人たちの方が、世代を問わず多くなっているかもしれません。
    単行本200巻で連載休止した「両さん」のニュースが、それを物語っているといっても過言ではないでしょう!

    1. テレビで知識を拡げる、大部昔からその傾向はあったようです。
      最近は、知識欲を盛り上げる番組が増えていますが、世の中がその様に求めているのかも知れません。
      でも、受けようとして新説が沢山生まれるのは、真の歴史を捻じ曲げる危険もありそうで、良い傾向とも思えませんね。議論の分かれるところでしょう。

  2. 自転車が当時最先端の乗り物(現在のような形の自転車は、1874年にイギリスのJ・ローソンが発明。空気入りタイヤを自転車に導入したのは、かの有名なJ・B・ダンロップだそうです)だっただけに、のちに我々の生活世界を一変させる大発明のひとつを生み出したのは、ある意味感動的です。

    また、「面白い経歴」という意味では、第11回のバッドランドで出された最終問題「若い頃、発明王エジソンの会社で主任技師として働いたアメリカの自動車王と言えば誰?」というのもありました。

    答えはヘンリー・フォードですが、彼はエジソン電灯会社に28歳のとき入社し、フォード自動車会社を立ち上げ、社長となったのは、1903年のことということです。

    「発明と特許の国アメリカ」とはよく言ったもので、自転車から飛行機、電灯から自動車と、人類史上類を見ない大発明が次から次へと生み出されていったのは、まさしく「フロンティア・スピリッツ」が成せる技でしょう。

    同時に、このような世界史上に残る大発明に潜むエピソードについては、ややもすれば無味乾燥になりがちな学校の歴史の授業では、中々取り上げられ辛いようです。そこを掘り起こし、立派なクイズ問題に仕立て上げるスタッフの皆様に脱帽です。

    1. クイズ問題の真の目的をご理解頂き、問題の責任者としては嬉しいです。
      解説を番組内で細かく説明できませんでしたが、視聴者が疑問を持って調べると、「なるほどねえ」と分かってくれるので、知識の幅が広がるのです。クイズ番組の真の目的がこれなのです。

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