翻訳の面白さ

 

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、知って得する面白い話を紹介する目的もありました。

第二次世界大戦中には、外来語の使用が禁止された時代がありました。

敵国からの外来語は使うべからず、との軍部のお達しでしょうね。

行け行けドンドンの時代ですから、無茶苦茶な決まりですが、これを破ると非国民!と呼ばれてしまいます。

スポーツ用語など、ほとんどが外来語の場合はそれぞれ苦労してこじ付けの日本語に翻訳していました。

第8回のインディアナポリスで、次のような問題がありました。

問・外来語の使用が禁止されていた太平洋戦争中の海軍で「辛味入り汁かけご飯」と呼ばれていた食べ物は何?

答・カレーライス

解説 漢字で「辛味入り汁かけご飯」と読めばカレーライスは想像出来ます。

でも、耳で聞いた限りでは、中々正解に辿り突かないでしょう、との理由でこの問題は採用されました。

日本の海軍とカレーライスの繋がりは、明治時代に遡り知る人ぞ知るエピソードが伝えられています。

「横須賀海軍カレ...」の画像検索結果

日露戦争の時代、海軍兵士の健康を案じた医師が、イギリス海軍の食事を参考に考案したと伝えられています。

肉と野菜のバランスが良いとの理由で、軍港のあった横須賀カレーとの命名で現代に伝わっています。

現代では、海上自衛隊で伝統が受け継がれ、横須賀は海軍カレーの街としても知られています。

因みに当時でも、友好国であったドイツからの外来語やラジオなど、すでに日本語化していた言葉は使用禁止では無かったそうです。

横文字が日常的に使われる現代人には、理解不能とも言える時代があったのですね。

思えば表現の自由職業選択の自由など、自由が沢山ある民主主義は良い時代ですね。

 

「翻訳の面白さ」への3件のフィードバック

  1. 以前に書いてしまいましたが、2013年にニューヨークに行った時に、朝の情報番組「グッド・モーニング・アメリカ」で、エルトン・ジョン氏がピアノの弾き語りをされ、番組のスタジオがある、タイムズスクエアの近くのホテルに私達が泊まり、番組を観たのが夫婦の思い出の一つです。

  2. こんにちは。今年度のノーベル文学賞が、シンガーソングライターのボブ・ディラン氏に決定しましたね。ボブ・ディラン氏が受賞するなら、エルトン・ジョン氏が受賞してもおかしくないと思います。

    1. これは驚きのニュースですね。この件に関しては17日のブログで書きました。
      エルトン・ジョンも好きな方にとっては応援したいシンガーでしょうね。
      良い思い出があり、羨ましい限りです。

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