アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、世の中の変化をクイズ問題にしたものが、結構ありました。
古い出来事や習慣・文化などの知識を測るのは、クイズ問題の常道ですね。
とは言え、正解を聞いた人が「へー、そうなの?」との興味や関心を持たない知識を、探っても面白い番組とはなりません。
みんなが知っていそうで、直ぐには思い出せない、この辺が視聴者を参加させるQ問題のコツだったのです。
昔の子供たちが良く遊んだゲームに関する設問が、第3回のグランド・キャニオンで出題されていました。
問・「竹屋が焼けた」「確かに貸した」など、上から読んでも下から読んでも同じ文を何という?
答・回文
解説 子供たちの遊びは、時代の流行によって変化するのは当然の成り行きです。
昭和の時代には、子供達も外へ出て、身体を使って遊んでいた時代でした。
それよりもズーっと前、物資が不足していた頃には、頭を使って遊んでいた時代もありました。
皆さんのお爺さんやお婆さんの時代には、この遊びの体験者も結構いた筈です。
日本の伝統文化、言葉の遊びだったのです。
回文で遊んだのは子供だけではありませんでした。
大人達も同好の士が集まって、和歌、連歌、俳句などで下から詠んでも、上から詠んでも同じ作品を競った遊びがあったのです。
回文歌、回文連歌、回文俳諧との名称と共に、愛好者の数も結構あったのです。
日本人は昔から頭を使うのが好き、だった人種なのですね。おまけに勤勉だったので、その結果、世界の文明国としての現在があります。
ノーベル賞の授賞者の数を見ても、アジアでは他を抜いて断トツの位置にあります。
外国人観光客が益々増加しているのも、日本への憧れが高まっている証でしょう。
周囲には中国、韓国、北朝鮮と問題を抱える国がある中で、現代こそ日本の出番です。
昔から、頭を使うのが好きな民族ですから、平和国家を世界にアピールする絶好の時代になったようです。