アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、一般に常識と思われている事象を覆す狙いもありました。
所謂、常識の盲点を突いた問題で、正解を聞いた視聴者が「へー、そうだったの」と新たな知識を得るのが狙いでした。
例えば、世界中の誰でもが知っている赤十字のマーク、これって世界共通なの? との疑問です。
第15回のエルパソで、次のような問題が出題されていました。
問・国際赤十字のマーク。イスラム圏で「十字」の代わりに用いられているのはどんなマーク?
答・三日月(赤新月)
解説 我々が親しんでいる赤十字は、十の字がキリスト教を連想させるとの理由で反対する国もありました。
キリスト教に対立する、イスラム教国では十字の代わりに赤新月のマークを使用しています。
また、①戦時傷病者は敵味方の区別なく看護する。②看護にあたる人員、資材、施設は中立として保護する。
など、目的は同じなので国際赤十字赤新月社連盟が設立され、合同の標章を使用している国もあります。
世界平和のための赤十字のマーク。これも国によって異なるとの新しい知識、知って得するクイズ問題でした。