アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、日本の伝統的な風習や、習慣などに関する問題が時々出題されていました。
この種の知識は、昔は祖父や祖母から言葉で教えられた知識でしたが、近年では核家族化され、お年寄りと一緒に生活している家族が減っています。
従って、古い伝統や習慣などは次世代に伝えられる事も少なく、知識の盲点になりそうな分野です。
それでも日本人として知って欲しい知識なので、クイズ問題には時々採用されているのです。
第11回のニュージャージーの準決勝で次のような問題がありました。
問・七五三は子供のお祝いですが、漢字で七五三に「縄」という字を付けたら何になる?
答・しめなわ(七五三縄)
解説 今年も余すところ1週間になりました。この時期になると、各家庭でお正月の準備が始まりますね。
そこで、登場するのが七五三縄です。この縄の意味は、神の領域と現世を隔てる境界を示すそうです。
この由来は、天照大神が天の岩戸から出た際、再び岩戸に入らぬよう、七五三縄で戸を塞いだとの日本神話にありました。
藁(わら)で懇切丁寧に編んだ七五三縄、神社や神棚で見かけますが、この様な意味を持った縄だったのです。
日本人なら知って欲しいこうした知識も、次第に忘れ去られて行く運命で、時代の変化を感じますね。
初詣で神社にお参りする際に、この様な話題を得意気に話すと「知ったかぶり!」と嫌われるので、ご用心!
いつも楽しく拝見させていただいています。
風習つながりということで、こぼれ話をひとつ。
tsutomu さまは「冬至の七草」というものをご存知でしょうか?
「春の七草」、「秋の七草」は有名ですが、「冬至の七草」はあまり知られていないかもしれません。
具体的には、「なんきん(南瓜)・れんこん(蓮根)・にんじん(人参)・ぎんなん(銀杏)・きんかん(金柑)・かんてん(寒天)・うんどん・うどん(饂飩)」の7つをいいます。
これらは、名前の中に「ん」が2つ入っていることから、「運盛り」と呼ばれ、冬至に食べると新しい年に「運気と根気」を引き寄せることができるそうです。
…と、うんちくを書きましたが、これを知ったのはつい最近のこと。冬至の日には南瓜しか食べませんでした。
来年の「運気と根気」は自力で引き寄せよ、ということですね。
こんにちわ。実は私も冬至の日の番組で、同じテレビを見て「そんなのがあるのだ~」と初めて知りました。
面白い話ですねえ。でも、これは冬至の日だから使える知識で、クイズ問題にするほど、皆さんに知って欲しい知識というほどの価値はないかもしれません。
この様な特殊の知識をひけらかす物知りおじさんもいますが、それはテレビで活躍する物知りタレントだけにまかせて良いのではないでしょうか。