アメリカ横断ウルトラクイズの問題を振り返って眺めると、時の流れの速さを感じます。
ウルトラクイズの第16回は、今から25年前に放送された番組ですが、当時話題になった人達が、問題に取り上げられています。
当時、14歳で初めてオリンピックに出場した女の子が、何と金メダルを獲得、話題になりました。
勿論、彼女の名前を当てるクイズ問題も、当然ありましたね。
岩崎恭子ちゃん(当時の呼び方)ですが、今ではオリンピック水泳の解説者として昨年は活躍していました。
25年も経っている訳ですから、可愛かった少女も中年の域に入っていますね。
時の流れの速さを語るのは、老人の特色と思っていましたが、私自身がその心境に入っていたのです。
25年前のグアムで、次のような問題が出されていました。
問・今からちょうど八〇〇年前、日本に開かれた幕府は何?
答・鎌倉幕府
解説 受験では「良い国作ろう鎌倉幕府」1,192年をこの様な語呂合わせで記憶した人も多かったはずです。
ですが、時代が流れるとこの常識も変化しているので、驚きました。
今では「良い箱(1185)作ろう」に変化していたのです。
鎌倉幕府は頼朝が征夷大将軍になった1192年より前の1185に遡っていたのです。
理由は1185年に、各地に守護、地頭を置き権力の地盤を作っていた。
従って、実質的に幕府が開かれたのは1185年で或る、との説が有力で歴史の常識が変化していたのです。
恐らく、歴史学者が新説を唱え、文科省も認めて小中学校の教科書も変化したのでしょう。
と、なればこの情報を知らない年長者が、現代のクイズ番組で「鎌倉幕府は1192年」と解答したら「ブー!」となるはずです。
時代の流れは、クイズ問題の正解も変えてしまう、珍しい例ですが、珍発見をしたのでご紹介してみました。