アメリカ横断ウルトラクイズでは、あらゆる分野の知識が問題となって出題されていました。
インターネット時代の現代では、地球の裏側の出来事も一瞬にして映像で届いてしまいます。
世界中の出来事が、毎日ニュースで届くので、世界の動きが手に取るように解る時代です。
でも、昔は情報伝達が遅いので、世界の動きなど全く知り得ない時代も永くありました。
現代の日本のイメージは、勤勉、清潔な街、親切な民族性など良い事ずくめで、世界からの観光客も増えています。
しかし、西欧人が日本の存在を知るようになったのは、それほど昔ではありません。
13世紀にマルコポーロが「東方見聞録」を書いて、その中で「黄金の国ジパング」と紹介したのが最初と言われます。
つまり、その時代には金が豊富な、大金持ちの国と紹介されていたようなのです。
一体、マルコポーロとはどんな人間だったのでしょう?
第6回のバーストウで、次のような問題がありました。
問・日本を最初に西欧へ紹介した書「東方見聞録」を書いたマルコポーロは何処の国の人?
答・イタリア(ヴェネチア)
解説 彼はヴェネチアの商人で、シルクロードを旅して中国までやって来ました。
しかし、日本へ来た事はなく、中国で聞いた噂話を信じて、日本の事を書いていたのです。
曰く「莫大な金の埋蔵国」多分奥州金山の噂。「宮殿や民家は黄金で出来ている」中尊寺の金色堂。
これ等のいい加減な噂を信じ、大袈裟に表現して書籍で発表したのでしょう。
俄かに信じ難く、マルコは大ぼら吹き、嘘つき呼ばわりされていた事もあるようです。
しかし、西欧で大航海時代に入ると、黄金の国ジパングを目指せ、という航海士も出て来て16世紀には種子島に鉄砲が伝来したのでしょう。
以後、ポルトガルやオランダから、キリスト教をはじめ西欧の文化が我が国にやって来るようになった訳です。
この様に考えると日本のイメージ、最初は現代のアラブの王族状態の、金ぴかの成金だったのかも知れません。
尤も、金閣寺や秀吉の「黄金の茶室」などは、アラブの王族もビックリの金ぴかですね。
やっぱり、日本のイメージは金持ちなのでしょうかね。庶民感覚とはかけ離れているようですが…。
そう言えば集団的自衛権でも、金(マネー)だけ出して兵を出さない、金持ちの嫌らしさが強調されていましたね。
今年はトランプ大統領になって、日本の運命はどの様に変るのでしょう? 不安な年明けと言えそうです。