アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、その年に話題になっている旬なクイズが最適でした。
今から25年前の第16回に、現代に通じる問題があったので、ご紹介したいと思います。
アトランタで、次のような問題が出されていました。
問・暖流と寒流の境目を何という?
答・潮目(潮の目でも可)
解説 海面に見える二つの異なった潮流の境目の事で、海面に幅の狭い帯のように見えるところ。
潮目はしばしば好漁場になるので、漁師さんはこの場に駆けつけ操業しています。
最近、築地の魚市場から豊洲への移転が暗礁に乗り上げ連日、魚の話題がニュースになっています。
当然、視聴者の目も漁獲高に向いており、様々な魚の話題が日常会話に上っています。
正に、現代にピッタリな題材と言えるでしょうね。
我々のクイズ問題の選定会議では、問題が読み上げられると「何処が面白いの?」「何故今なの?」の2つの点が問われていました。
これをクリアしないと、問題として採用されませんでした。
だから、クイズ作家は常にこの2点を念頭に、問題を創っていたのでした。
その意味では、25年前と現代では世相が通じる時代と言えるようです。
世相の話というと、クイズ自体は不変ですが在り方は変わってきましたね。
昔は、「お金や商品をもらうために出る」という感じだったと思いますが、今はテレビゲームのような「お金を払ってでも遊ぶ」という感じが多いですね。
さらに、記憶力のような知識を問うような形から、パズルや謎解きなど推察力や直観力を試すようなものに変わってきていると思います。
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御指摘の通りですね。クイズはゲームですから、その時代のニーズに合わせて問題や解答方式が変わるのは当然の流れと言えるでしょう。