アメリカ横断ウルトラ・クイズは、クイズに勝ち抜けば只で外国旅行が楽しめるので、挑戦者は毎年増え続けていました。
右肩上がりで、第7回には徹夜組も含め後楽園球場に初めて1万人の大台を超える挑戦者が集まりました。
正確には10,203名のクイズ自慢が、我こそはと熱気ムンムンで、第1問を待ち構えていたのです。
彼らの中から、難問を勝ち抜いて第8チェックポイントのロサンゼルスまで、辿り着いたのはたったの9名。
この挑戦者は、ウルトラ史上最も豪華なクイズ会場を堪能する事が出来たのです。
それは世界の豪華客船の元祖的存在、クイーン・メリー号に乗り、客船の中をたっぷりと見学出来たのです。
クイーン・メリー号は1920年代後半から1930年代前半にかけて、建造された豪華客船です。
同時期に建造されたクイーン・エリザベスと共に豪華客船として運航されたという歴史があります。
67年に現役を引退、ロングビーチに係留され豪華ホテルとして第2の働をしています。
72年の名作映画「ポセイドン・アドベンチャー」のロケでも紹介された文字道理の豪華客船でした。
こうした古い建造物には怪しげな噂が付き物で、クイーンメリーの「幽霊伝説」という噂があります。
興味のある方は、ネットで調べてください。怖い話が幾つもありますよー。
さて、この地で出された問題に興味深いクイズがありました。
問・「桑港」と書けばサンフランシスコ。「羅府」と書くとロスアンゼルス。では「桜都」と書くカルフォルニアの都市は何処?
答・サクラメント
解説 明治、大正、昭和の初期には、外国の国名、都市名を漢字で表記する事がありました。
例えばニューヨークは「紐育」ワシントンは「華府」などと書かれていました。
また、この都市の名前もクイズになりそうですね。
「馬徳里」ヒントはスペインの首都。マドリードが正解です。当て字にしても難解ですね。
二次大戦中に、敵国語を禁止した時代があり、この時のスポーツ用語もクイズ問題に多数使われました。
サッカーを蹴球、バスケット・ボールを籠球、バレーボールを排球、私もそうですが戦後教育を受けた皆さんには懐かしい言葉です。