アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返ると、時代の流れが解る事に気が付きます。
時代によって、世の中の風潮が変化するのは、当然の流れですが、それにしても子供を巻き込んだ事件がこれほど増えたのは、近年の特徴と言えるでしょうね。
第16回、今から25年前の「今世紀最後のウルトラクイズ」で、次のような問題がありました。
問・児童・生徒の父母と教師とが協力して、教育効果を高める事を目的とした組織を何という?
答・PTA
解説 PTAは父母と教師が対等の資格で、家庭、学校、地域社会における子供の幸福の増進に協力する団体と定義されています。
父母、教師、団体の英語の頭文字を取って、名付けられたもので、子供にとっては頼りになる団体のはずです。
しかし、最近ではそんな事も言っていられないような事件が多発しています。
教師による、破廉恥な事件が全国で多発しており、極め付きはPTA会長による児童殺人事件でした。
千葉県の松戸市で発生した、ベトナム国籍の9歳の少女殺人事件です。
犯人を捕まえて見れば、何と少女の通う小学校のPTA会長だったのですから、防ぎようがありません。
子供の誘拐や、悪戯を防ぐために「知らない人に話しかけられても返事をしない」との教育が一般的でした。
でも、PTAの会長は「知らないオジサン」ではありません。従って、こうした「躾」は効果が無くなってしまうでしょう。
また、各地で教職員(T)の犯罪も増えているので、子供達から見て、PもTも頼りになる存在ではなくなりつつあります。
以前は、PTA は子供にとって頼りになる存在でした。クイズの説明文も、そのような組織と解説していました。
でも、現代では通用しないでしょうね。
時代によって、PTAの説明文も変えなければならないようです。さて、何て説明するべきか? 悩ましい!