アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、文学と名を付けられた分類がありました。
我々の番組では、クイズ問題を創る作家の皆さんに、問題のルールを毎回繰り返し説明していました。
重要な事は「なぜ今その問題か?」問題のタイムリー性を重視していました。
次に、学校の試験問題のような設問は絶対に避ける、これは問題選考会議で「教科書問題」という判定で不採用になります。
具体的に文学の問題で例を出せば、文学作品と作者を結ぶだけの単純な問題は「没」の判定です。
※学校の典型的な試験問題で、問題作者(教師)の工夫がみられない悪い例です。
文学で言えば、作品を読んでいる、或は筋書きくらいは知っている、というのが基本でしょう。
これなら作品の主人公、舞台となった場所、登場人物の関係などが分かります。
文学作品の舞台は、ウルトラクイズに限らずクイズ問題の定番でもあります。
また作品の冒頭の文章を暗記するのも良いでしょうね。
そんな問題が第6回のアラスカで出題されていました。
問・川端康成の小説「雪国」の中で、一番最初に出て来るカタカナの言葉は何?
答 トンネル
解説 「国境の長いトンネルを抜けると、雪国であった」有名な書き出しでした。
川端康成は日本初のノーベル文学賞受賞者、72年に神奈川県の逗子で自殺で亡くなっています。
番組が放送された82年は没後10年という事で、川端文学が話題になり、クイズ問題にも何問か出ていました。
「伊豆の踊子」の冒頭の文章、踊子を演じた女優名も別の回の問題に出されています。
冒頭の文章では、夏目漱石の「吾輩は猫である」島崎藤村の「夜明け前」古くは清少納言の「枕草子」なども問題として採用されていました。
これ等は冒頭の文章が有名で、学校の授業でも勉強した人が多く、文学問題の基礎知識と言えるでしょう。
基礎はシッカリ、クイズ王への必須条件です。
昨日の日本テレビの「24時間テレビ 愛は地球を救う」に福留功男さんが出演されたので、感激しました。午前4時からのご出演だったので、録画して観ました。声も笑顔も明るかったので、嬉しかったです。
そうでしたか。
一頃は日本テレビの顔的な存在でしたから、久々の出演だったのですね。
私も長年の仲間でしたから元気なのは嬉しいです。午前4時は時間が早過ぎて見られませんでしたが、ウルトラのファンの皆さんは懐かしかったでしょうね。
良いご意見を有難うございました。