原子力発電は何時まで続く?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を現代の視点で眺めると、改めて考えさせられる事があります。

第14回のグランドテイトンで、次のような問題がありました。

問・1,979年3月、重大な事故をおこした原子力発電所がある島は?

答・スリーマイル島

解説 ペンシルベニア州ハリスバーグ市の南東8Kmの洋上に浮かぶ島で、原子力発電所の事故が起きました。

この事故は、世界中の人々の関心を呼びました。と、いうのは?

実は原子力発電所は、1,940年代~50年代にかけて世界各地で開発が始まり、機械の故障や放射能漏れの事故は数多くあったのだそうです。

但し、大きな事故として世界中に知られるような事故としては、スリーマイル島の事故が最初でした。何故でしょう?

実は、この事故は反核をテーマにした映画「チャイナ・シンドローム」の公開から12日後に実際に起きてしまったのです。

映画はジャック・レモンが核の危険性を訴える専門家、それを取材するテレビ局のレポーターがジェーン・フォンダで大ヒットしたのです。

これで、原子力発電所反対の運動は世界中に広がって行きました。

次の大きな事故は1,986年のウクライナで起きたチェルノブイリ原子力発電所事故でした。

日本では2,011年3月の東日本大震災で、東京電力の福島原子力発電所の事故が思い出されます。

いずれにしても、核燃料の汚染水の処理が出来ず、未だに数多くの問題点があり、社会問題は未解決のままです。

最近も、細川・小泉元総理大臣が中心になって原子力発電の絶対反対の運動を始めた事がニュースになりました。

とは言え、日本国政府にはその動きが感じられない、と解説されていました。勿論、野党の皆さんは反核で一致しています。

国民の願いが、政府に届くのは何時の事なのでしょう?

クイズ問題は単なる知識の羅列ではなく、中にはこうした深刻な問題も含まれている、というのが本日の裏話でした。

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