アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返ると、日本人の常識問題が多数出題されています。
常識と言えば、一般の人々が知っている知識と解釈するべきですが、時には度忘れしたり、瞬間的に思い出せない事もあるでしょう。
そんな知識の隙間を縫って、クイズの問題は作られていました。
第6回のサイパンで、その典型的な問題がありました。
問・神主さんが神前にあげる祈りの言葉を何という?
答・祝詞(のりと)
解説 辞書によれば、神職が神に向かって言上する言葉と説明されています。神職が、とある限り一般の人が神様に祈る場合は祝詞とは言いません。
では、神職が祝詞を挙げている場面を想像してください。普通は初詣で神社を訪れた時、或は節分などで神社を訪れた時に見る機会があります。
でも、その他の日常生活でも地鎮祭、結婚式、葬場祭、新車のお祓い等、日本人の生活の中には、結構昔から神職が関わっているのですね。
そもそも日本は神様が創った国との、神話の歴史から始まっています。八百万(やおよろず)の神と呼ばれるくらい、昔から多数の神様がいました。
現在では、全国に8万の神社が存在し、小さな村々に至るまで氏神様に守られているというのが日本人の常識です。
但し、信教の自由は憲法で守られているので、どのような宗教を信じようと個人の自由である事は当然です。
世界では宗教の対立で、他国との戦い、中には国内でも争いが続いている国が多数あります。
その点、我が国は八百万の神が守って下されので、永年に亘り平和を維持して来ました。
ウルトラクイズは、クイズ問題の祝詞から始まって平和の意味を考える。こうして眺めると社会的に有意義な番組だったのですね。
これを自己満足と言い、褒められた事ではありませんね。申し訳ない!