アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、知って得する面白い情報を集めて創っていました。
面白い話の中には、動物に関する習性がありますね。子供から年配者まで動物が好きな人は多いので、興味を惹く話題です。
そのような中から、特に印象に残った問題を振り返って見ました。多分、記憶に残っている方もいると思います。
第7回の後楽園球場で出された問題です。
問・シロクマは、アザラシを襲うとき、黒い鼻を手でかくして近づく。〇か✖か?
答・✖
解説 問題の状況を想像すると、実に滑稽で有りそうな漫画的な場面ですね。もしかすると本当だろう? と考える人が半分。
否、面白いけれど、そんな話は聞いたことがない。引掛け問題に違いない、と疑う人が半分。
我々は、そのように計算し、適当な人数が残った第4問目に出題したのです。
結果は予想の通り見事に半々に別れ、同時にあちこちで笑いの声が巻き起こったのです。
因みに白熊はアザラシを狙う時、優れた嗅覚で匂いを察知し、氷上にいるアザラシに忍び寄って捕獲するそうです。
白熊以外にも動物は本能的に動き、その中には面白い動作が多いですね。研究者はそれぞれに理由をつけ、人々も納得しています。
そんな中には、問・カメレオンは目かくしをすると色が変わらない。〇か✖か? 答・✖
解説 カメレオンは周囲の状況に合わせて、同じ色に変色します。外敵から身を護るもので保護色と呼ばれます。
しかし、目で視て変色する訳ではなく、肌全体で周囲の状況に合わせているので、脳の仕掛けはそのように創られているとの事です。
自然の成り立ちは、本当に凄い事が解ります。
この様に知って面白い情報は、主に雑誌や新聞などが情報源ではありません。クイズ作家の皆さんが、自分で発想し調査した結果、解った事なのです。
クイズ問題には作者の欄に、情報源を記す枠があり、ここに発想と書かれた問題が「面白い」と評価されていたのです。
ウルトラクイズが17年も続いたのは、クイズ作家の皆さんのこうした地味な働きが大きな原動力だったのです。
本日の裏話は面白いクイズ問題の成り立ちのお話でした。