アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、常識と思われていた知識が実は誤りであった、との意外性を突いた問題が時々出て来ました。
常識の意外性、これは知識欲の旺盛な方が最も興味を持つであろう、情報でしょうね。
第4回の後楽園の第1次予選で、その代表的な問題が出されていました。
問・観音様は女である。〇か✖か?
答・✖
解説 観音様は優しい顔から、女性と思い込んでる方が多いでしょうね。対する大仏様はお釈迦様なので男性である、これは日本人の常識でした。
この問題の正解が発表された時、敗れた挑戦者が「それじゃオカマかよ」とのヤジを飛ばし、会場は爆笑に包まれたのを記憶しています。
実は、観音様は男女の性別を超越した存在なので、性別は無いが仏教界の教えになっているのだそうです。
日本人の多くは仏教徒なので、昔から大仏像や観音像が全国各地に多数建造されています。
誰しも、故郷の景色を思い出す時一番に浮かび上がるのが、これら仏像の姿ではないでしょうか?
その位、人々の生活に密着した仏像の性別を正しく理解するのは、日本人の常識でしょう。
そこで我々は、この問題を採用したのでした。
対する、大仏さまが男性なのは当然の常識です。その中でも、当時仏像の大きさで言えば、奈良の大仏様が代表的な存在でした。
因みに、現在では茨城県牛久の大仏様が日本一の高さになっています。
像の高さは100m、台座20mで、地上の高さでは世界最大のブロンズ像です。従ってギネスには「世界一大きなブロンズ仏像」として登録されています。
今では、世界一の仏像を見学したいと、外人観光客が多数訪れていて、地元でも驚いているようです。
処で、観音様のクイズ問題に戻りますが、観音様が女であるとの誤りは、当時、我々も全く知らなかったのです。
実は、クイズ問題の選考会議では、スタッフ全員が観音様は女性であると勘違いしていたのです。
恥ずかしい話ですが「今だから白状する」本日の裏話でした。