アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、一つの答えから日本人の昔の暮らしや、習慣等が解る事がありました。
第14回のソルトレイクで、次のような問題が出されています。
問・お酒に盗むと書いて「酒盗」。これはどんな食べ物?
答・塩辛
解説 お酒好きの日本人なら、誰でも知っている塩辛の別名ですね。江戸時代の庶民の生活には、酒に塩辛は付き物でした。
これを肴にすれば、酒がいくらでも進む事から付けられた異称だそうです。
イカの塩辛は、納豆と共に初めての外国人には、食べられない日本の食品だったようです。
処が、一度食べてしまうと病みつきになるほど、好まれる食感なのだそうですね。
日本酒に塩辛は「ピッタリの相性」ですが、ワインやスコッチに塩辛との組み合わせは、ピンと来ません。
因みに塩辛とは?
魚介類の身や内臓を、加熱することなく塩漬けにし、素材の持つ酵素及び微生物によって発行させたものです。
保存性を高めた、現代の表現では「発酵食品」と呼ばれ、健康食品として愛用している人もいるようです。
昔から家庭で作れるため、独自の材料で「家」代々の自慢食材にしている家庭もあります。
「おばあちゃんの味!」良く聞くセリフです。
塩辛は食卓ではメインのおかずではなく、正に酒のツマミです。
普段は主役の陰に隠れている「脇役」の中でも下っ端の存在。でも、クイズで陽を当てると結構薀蓄がありました。
本日は、日本の食卓の脇役を多少詳しくご紹介しました。