アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返ると、日本人の常識も時代と共に大きく変化している事が解ります。
昔の人なら、恐らく10人中10人の常識だった知識が、現代人では、ほとんどの人が理解出来ない事もあります。
第4回のソルトレイク・シティで、次のような問題がありました。
問・「押し付け」「叩き」「つまみ」「手もみ」「足踏み」と言ったら何の方法?
答・洗濯
解説 感の良い人であれば、つまみ・手もみ・辺りで洗濯の手法だと気が付くかもしれません。
でも、普通の若者には一体何の事なのか? 想像も出来ない単語が並んだ問題と言えるかも知れません。
日本人の洗濯では、問題の他に「ふり洗い」「板もみ洗い」「刷毛洗い」など材質や汚れにより、様々な洗い方がありました。
昔は、洗濯と言えば主婦の仕事の中で尤も重要で、しかも重労働の仕事だった事が想像出来ます。
これが改善されたのは、第2次世界大戦後の事でした。
1,953年三洋電機から噴流式洗濯機が低価格で発売され、一気に普及したとの歴史があります。
各電機メーカーは、電気洗濯機を「テレビ」や「エアコン」と並べて「三種の神器」との宣伝文句で売り込んだのです。
各家庭が競って、電気製品に飛びつき、現代人の「文化生活」に拍車がかかったという事ですね。
現代では、洗濯物を洗濯機に放り込むだけで、洗濯→すすぎ→絞り、までが完全な自動式で進み、主婦の仕事は干すだけに進化しています。
従って、主婦が洗濯板でゴシゴシなどという姿は、日本中どこを探しても滅多にお目にかかれません。
現代の生活は、我々の祖母や先祖の女性達が見たら、想像を絶する世界かも知れませんね。
人間の進化は、果たして何処まで進むのでしょうか?
宇宙旅行や宇宙への移住計画なども、夢ではない時代が刻々と近付いているような気がします。
本日の裏話は、クイズの一問からスタートし、未来の世界を空想する夢のお話でした。