アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、人々が常識として身に付けている知識が基本ですが、生活の中から自然に学んだ知識もあります。
生活は10人10色で、それぞれ異なるので、知識の幅も広く正解を聞いて「へー、そうなの?」と驚く場合があります。
この面白さを狙った問題が、第3回の後楽園球場で出されていました。
問・白ウサギの目は赤いが、黒ウサギの目は黒い。〇か✖か?
答・〇
解説 実際にウサギを飼ったり、学校で飼育を経験した人なら簡単に正解出来る問題でしょうね。
でも、ウサギを普通に眺めた程度の記憶では、「さあ、どうだったかな?」と迷いに迷ってしまうでしょう。
一般には、白ウサギの目が赤いのは記憶にある。でも、他のウサギの目までは覚えていない、と考えるのが普通です。
白ウサギには色素が無いので、血液が透けて赤く見えるのです。
これに対して黒や茶色のウサギにはメラニン色素があるため、黒又は茶色に見えます。
この種の、生活の中の盲点は「なるほどねえ」と納得感が得られるので、我々はこの種の問題を大切にしていました。
知っている人にとっては常識中の常識。でも、知らない人には新鮮な驚き、この極端な格差が、クイズ・ゲームの魅力と言えるでしょう。