アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返ると、日本の様々な歴史が解ってきます。
そんな中で、私自身が気になる問題を発見したので、本日はこの問題に関して説明したいと思います。
第6回のサイパンで、次のような問題が出されました。
問・シーボルトの娘、オランダおいねは、今でいう何科の先生?
答・産婦人科
解説 ドイツ人医師シーボルトとその愛人其扇(そのぎ)の間に出来た娘がおいねです。
彼女は父の跡を継いで医学を学び、日本初の産婦人科医になりました。ところが、日本初の女医は荻野吟子と楠本イネと2人の名前があります。
荻野吟子は、日本初の医師試験に合格した女性である事は良く知られた事実です。それなのに、何故二人の名前があるのでしょう?
実は明治維新の前から、楠本イネは医師として実際に活動していたのですね。勿論、当時は医師の国家試験などは無かった時代なのです。
そうした時代背景が、2人の女医さんの名前が出た理由でした。
処で、私が荻野吟子さんに興味を持ったのには、個人的な理由が有りました。実は、私の住むマンションの目の前には「荻野吟子旧居跡」との看板があるのです。
つまり、明治時代に彼女が開いた病院の跡地に、私は現在住んでいる訳で、興味を持って彼女の履歴を調べて見ました。
彼女は大変な努力家で、多くの苦難を乗り越え、医師試験に合格した立志伝中の人物だったのでした。
その位ですから、朝ドラのモデルにもなったとの噂もありましたが、番組宣伝の為に流されたデマかも知れません。
本日は、クイズの定番「日本初の…」の女医さん版のお話でした。