アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は日本人の平均的な常識を問う問題が中心でした。
勿論、知識の幅を競うゲームなので、目を世界に向けたり、専門家しか知らない知識まで、幅広く記憶している人もいました。
これ等の問題は、正解率も低く「難問」と呼ばれる区分けで整理されていたのです。
但し、こうした難問は問題の1割~2割程度で、中心となる問題はやはり、日本人の森羅万象の中から創られていました。
ごく平凡的な日本人の知識を試す、典型的な問題をご紹介しましょう。
第7回のデスバレーで出題された問題でした。
問・次の産地で作られる織物は何? 長井・十日町・塩沢・結城・大島
答・紬(つむぎ)
解説 デスバレーは最高気温57℃、死の谷と呼ばれる極暑の砂漠地帯です。
気温があまりに高いので、息をするだけで肺が痛く感じる過酷な地なので、頭の回転も鈍ります。
クイズ問題も、場所に合わせて易しい問題を多くしました。
また、幾つかのヒントを並べ、早く気が付いた挑戦者の「勝ち」との問題も多く配分しました。
この問題は、昔から織物の有名な産地ですが、十日町、結城辺りで「紬」と気が付くだろうと、我々は予想していました。
この時の挑戦者は、男性8名、女性1名なので、この問題は女性に有利との予想でしたが、全く逆で敗者は女性だったのです。
我々は毎年、旅の中盤を過ぎると、勝者の予想は良く当たるのですが、敗者には「予想外」の事が多くありました。
視聴者の皆さんも、優勝者を予想して家族で「賭け」をしたり楽しんでいたようですが、他人の頭の中は計り知れませんね。
今も昔もクイズ番組の愉しみは「一緒にクイズに参加する事」ですが、加えて誰が優勝するか?を予想する事ですね。
本日の裏話。我々スタッフは挑戦者の頭の中を連日のように予想して、「勝者は誰か?」を討議していたのです。
こんにちは、ノリです。
失礼かもしれませんが、
第7回のデスバレーの挑戦者は
男性6名、女性2名だったと思います。
ごめんなさい。私の勘違いでした。
それにしても凄い記憶力で脱帽です。