アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、普通の人の常識を遥かに超えた難しい問題「難問」が1~2割程度含まれていました。
この難問を、スラスラと正解する挑戦者は多くありません。
とは言え、我々は難問の正解者をメモし、決勝に残るのは誰?の資料を作成していたのです。
これは番組の構成上、大切な資料であり、その記録はナレーションで十分に生かされていた筈です。
そうした難問の一つをご紹介しましょう。 第5回のテオティワカンで出された問題です。
問・別名「シバの女王」の国とは、現在のどこの国?
答・エジプト
解説 古い記録では旧約聖書にも出て来る、3,000年も前の伝説上の人物です。
これは、1,959年に「ソロモンとシバの女王」の題名で映画化され世界的なヒット作品になっていました。
主演は、ユル・ブリンナー&ジーナ・ロロブリジーダの世界的な大スターの共演だったので、これで記憶に在った人も居たでしょうね。
何れにしても、エジプトに実在した女王で、ソロモン王国の文化を輸入するためエルサレムに渡ったと記録されているそうです。
外国の古代史など、研究者でなければ知り得ない知識です。
でも、クイズ好きな皆さんには、映画や舞台・音楽などでこの様な知識を得る機会があるのです。
知識のアンテナを拡げ、あらゆる情報をキャッチする貪欲さを持ち合わせているのですね。
「本日の裏話」は、一見無駄に見えるような知識を仕入れる、熱心なクイズマニアの手法を覗いて見ました。