アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返ると、人々の素朴な疑問が問う設問がありました。
この種の問題は、雑誌や新聞などの資料から引用して出来た問題ではありません。
実は、クイズ問題作家の皆さんが、自分で疑問に思った現象を調べて問題にしていたのです。
即ち、作家としてのオリジナル問題なのです。それだけに印象に残り、面白い問題と評価されていたのです。
例えば、第8回のグアムでの「突撃〇×泥んこクイズ」で次の問題が出されていました。
問・飛行機雲、ジェット機には出来るが、プロペラ機には出来ない。〇か×か?
答・×
解説 飛行機雲は、ジェット機が高度を飛行中に我々が良く見る現象ですね。
でも、プロペラ機が飛行機雲を出しているのは、あまり見た事がありません。
そこでクイズ作家は「飛行機雲は何故出来るのだろう?」と疑問を抱き、調べたところ次の事が解りました。
大気中にはかなりの水蒸気が含まれています。その場が低温であれば、スピードや機種に関係なく飛行機雲は出来ます。
おそらく物理や理科が得意な方は、この原理が解り正解出来たでしょうが、一般の人は迷ってしまいます。
「さあ、どっちだろう?」と迷いながら、〇×のパネルに飛び込んで行く、その姿が面白くこのクイズ形式は人気でした。
他人の災難は蜜の味、これを楽しんでいたクイズ・ファンは本質意地悪だったのですね。
そんな番組のスタッフはもっと意地悪だったのです。ヒヒヒ…。