プラスチックが公害に!

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返ると、新旧様々な知識を試す問題が多数ありました。

中には、最近ではあまり使われない材質や言葉の問題も時々含まれています。

第7回のジャスパーで、次のような問題がありました。

問・童謡「青い目の人形」で、人形の材質は何?

答・セルロイド

解説 野口雨情・作詞、本居長世・作曲の「青い目の人形」は昔は日本人なら誰でも知っていた童謡でした。

でも、最近ではテレビで流れるアニメの歌などが主流で、童謡を教える親も少く、歌詞までは覚えない人が大多数でしょうね。

歌詞に青い目をしたお人形は、アメリカ生まれのセルロイド、とあり、昔の子供達はみんな歌った童謡でした。

セルロイドとは、ニトロセルロースを原料としたプラスチックの1種で、数多くの製品に加工されていました。

プラスチックも、硬さや重量などが改良され、現代ではセルロイドの姿が消えているのは時代の流れでしょう。

ところで、このプラスチックですが、現代では世界中の公害として大問題になっているのです。

最近発表された数字では、年間に800万tのプラスチックゴミが世界の海に流れこみ、大小の海洋動物が飲み込むなどの被害を受けているとの事です。

中には、イワシの体内から微小のプラスチック片が出るなど、これを人間が食べれば害になるのは明らかです。

各国でプラスチックを海に流さないように、対策を立てていますが、効果を出すのは至難の技との事。

便利なプラスチック製品も、使用後は公害になってしまう、化学製品の開発とは難しいものですね。

原子力発電の使用済燃料も大問題ですが、プラスチックまで、公害になるとは、学問の難しさを象徴しているようです。

本日の裏話は、科学の発展は便利さ公害の板ばさみのようですね。こうした状態を日本語では諸刃の剣と言います。

 

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