アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、知っているようで、実は詳しく知らない知識が問題になっています。
例えば「元首」との言葉がありますね。国際法上、国家を代表する人物をこの様に呼びます。
君主国なら当然君主が元首と呼ばれます。共和国だと選挙で選ばれた大統領が元首、この辺は一般常識の範囲でしょう。
そこで、この元首に関する問題が、第12回のゲインズビルで出されていました。
問・フロリダ半島の南東に位置し、「カリブの楽園」と言われるバハマの国家元首は誰?
答・エリザベス女王
解説 バハマは1,973年に独立した独立国で、イギリスの植民地ではありません。
それなのに、何故イギリスの女王が国家元首なの? との疑問が湧いて来るでしょう。
実は、カナダ、オーストラリア、ニュージランドの国家元首もエリザベス女王なのは、良く知られたことですね。
といって、これ等の国は、それぞれ独立国でイギリスの属国と言う訳ではないのです。
実は、エリザベス女王が元首になっている国では、その国の代表者であり、君主なので絶対的権威なのです。
つまり、本国の元首でありながら、他の国の元首を兼任している訳で、それぞれ別の国の代表も引き受けている事になります。
エリザベス女王は、1,926年4月生まれの御年92歳、お元気ですが、イギリス国王が歴史的にそれだけ権威がある証でしょう。
上記に挙げた国の他、ジャマイカなど世界中で16カ国の元首を兼任しています。
ところが、最近ジャマイカで「元首の座」を返上したいとの動きが出ているとのニュースもあるようです。
イギリス女王を国家元首に迎える、メリット、デメリットを比較した判断でしょうが、世界状況が刻々と動いている証拠ですね。
本日の裏話は、来年には日本の国家元首も変わりますので、元首に関する情報を考えて見ました。