アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返ると、日本の歴史と世界の歴史が比較出来ます。
「あの時代に世界はこんなに進んでいたのだ」と驚く事もありますが、逆に「日本にも大した技術があったのだ」と嬉しい事も発見出来たりします。
そんな対比が、ハッキリと解る問題が、第14回のソルトレイクで出されていました。
問・アメリカ大陸横断鉄道が完成したのは1,869年。では、同じ年に開通した世界最長の運河は?
答・スエズ運河
解説 スエズ運河の開通は、世界の航海の歴史を大きく変化させた大革命と言えます。
大西洋から太平洋へ向かうには、アフリカ大陸の突端、喜望峰を回らなくてはなりませんでした。
処が、大西洋から地中海を経由して、紅海へ抜ければもの凄い距離を短縮出来る事になります。
日本では350年も続いた江戸幕府が倒され、明治維新が始まった頃の事です。
明治維新は日本人にとっては、天地が逆さまになるくらいの大事件と言っても良いでしょう。
この時代に、アメリカでは大陸横断鉄道が開通していたとは、文明の比較ではかなり差が付いていました。
日本は欧米に追い付け、追い越せの精神で、明治時代にすでに「日露戦争」に勝利し世界を驚かせていたのでした。
その後、第1次世界大戦が勃発。各国はこの戦いを反省し国際連盟が出来、世界平和を唱える動きが始まりました。
でも、列強諸国は植民地を増やそうと、弱小国家を狙います。
日本も同様に、朝鮮半島をはじめ満州やアジア各地に進出し、第2次世界大戦へと突入してしまったのでした。
この敗戦国日本は、焼け野原となりましたが、わずかの期間で世界の一等国になっています。
日本の歴史を振り返ると、波乱万丈ありながら必ず帰り咲く強い民族なのですね。
本日の裏話は、世界と日本の歴史を対比しながら、日本人の粘り強さを再確認しました。
そういえば、スポーツでも日本人の活躍は目を見張るものがあります。と、なるとオリンピックが楽しみですね~。