状況による日本語の変化

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、日本語に関する問題が多々ありました。

語源、方言、漢字の読み方など、日本語は複雑な取り決めが多く言語の中では難しい言葉と言われています。

同じような行為や出来事であっても、その状況によって使われる単語が異なる場合も有ります。

これを全て理解するのは、日本で生まれ育った日本人でも難しいかも知れません。

そんな日本語の微妙な変化を問うのが、クイズ問題の面白さと言えるでしょう。

そうした日本語の知識を問う典型的名問題が、第15回のモハーベ砂漠のバラマキ・クイズで出されていました。

問・溺れて死ぬのは「溺死」。では、旅先で死ぬ事を何という?

答・客死

解説  客死で思い出す有名人と言えば、フジヤマトビウオの異名で戦後のスーパーヒーロー古橋廣之進氏がいますね。

日本水泳連盟名誉会長、戦後の日本人に勇気と希望を与えてくれた水泳界の英雄でした。

2,009年8月。世界水泳選手権ローマ大会の開催でローマに出張中ホテルの部屋で亡くなっていたのです。

日本の水泳界では、ショックな出来事の客死でした。

人の死も、場所や状況などによって「単語が変わってくるのですが、それを正しく表現するのは難しい作業です。

例えば「頓死」は急にあっけなく死ぬ事で、別にも「急死」「急逝」「即死」「突然死」など状況によって変化します。

昔は「殉死」と言う言葉があり、死んだ主君の後を追い自殺することもありました。

高齢化社会の昨今、人間の死は遥か遠い話では無く、近親者に何時起こってもおかしくない時代です。

と、なると「死」に関する言葉も、日本人として正しく理解し使わなければなりません。

本日の裏話は、日本語の難しさの中でも、人間の「死に関する言葉」は多く複雑なので、慎重に使いましょうとの提案でした。

 

 

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