アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、その道の専門家や熱心なファンで無ければ、解らないような問題もありました。
一般の人には「難問」と呼ばれる問題ですが、それでもクイズ好きな人なら正解する場合もあります。
視聴者は、正解する人を見て「すごい!」と感心し、そんな挑戦者のファンになったりします。
我々は、そうした効果も計算の上「難問」と呼ばれる難しい問題を時々出題していました。
第14回のソルトレイクで、そんな難問が出されていましたが、あなたなら答えられるでしょうか?
問・鳥が羽ばたいたように見えるためその名が付いた自動車のドアと言えば?
答・ガルウイング
解説 「ガル」とはカモメの事です。文字通り、カモメが羽ばたく姿に似ているのでこの名が付いたのです。
この車はメルセデスベンツの300SLが開発したもので、1954年のニューヨークで開かれた国際オートショーで発表されました。
あまりのカッコ良さに、スポーツカー・マニアが飛びつき、世界的なヒット車になったのです。
日本では、人気スターの石原裕次郎さんが購入、各雑誌のグラビアを飾った事で一般に知られるようになったのです。
この車は、長い事小樽の石原裕次郎記念館に展示されていたので、実物を見た方も多い事でしょう。
因みに、ベンツ300SLは、ビンテージ・カー(古くて価値ある)の中では最も高価な車と言われています。
昭和の時代、多くの若者は車が大好きで「免許を取ってマイカーを持つ」との夢を持っていました。
処が時代が移り、平成の若者は車に興味を示さない人が増えているそうですね。
税金、ガソリン代、車庫の費用などを考えると、確かにマイカーを持つと費用が馬鹿になりません。
本日の裏話は、車の形式の問題から、時代によって若者の夢も変化するとの話になってしまいました。
それにしても、昭和生まれの我々にとっては「ガルウイング」のベンツ300SLは夢のまた夢、中々覚めない夢なんですよ~。