歴史に残った泥棒達とは?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、森羅万象の知識を問うので、知識の幅が広い人ほど有利なのは当然です。

見たり、聞いたり、読んだりと知識を得る方法は様々ですが、その知識を記憶しなければ役に立ちません。

そんな中で、日本史や芝居の知識が混在した問題が、第12回のパシフィカで出されていました。

問・大泥棒・石川五右衛門が「浜の真砂」より数が多いといったのは何?

答・盗人(ぬすっと)

答・石川五右衛門は安土桃山時代に実在した泥棒で、1,594年京都の三条河原で釜茹の刑で処刑されています。

幼い息子も同時に処刑! との判決でした。

この時の様子が、あまりにも壮絶だったので、後世の芝居などで取り上げられ広く知られるようになりました。

辞世の句は「石川や 浜の真砂は尽きるとも 世に盗人の種は尽きまじ」と詠んでいます。

日本の歴史で、泥棒の処刑の状況が残されているのは珍しい事で、大泥棒の元祖と言えるでしょう。

因みに泥棒で有名な人物は、日本駄衛門をボスに弁天小僧菊之輔、忠信利平、赤星十三郎、南郷力丸の「白波五人男」。

尤も、こちらは歌舞伎の演目で架空の人物です。

実在の大泥棒としては、江戸市中を賑わせた義賊「ねずみ小僧治郎吉」がいます。

彼は、大名や武家屋敷で盗みを繰り返し、貧しい庶民に施していたとの伝説があり、墓も両国の回向院に実在します。

彼が長年捕まらなかった「幸運」にあやかろうと、墓の前にある石を削ってお守りにしている人も大勢います。

鼠小僧次郎吉は、義賊だけに人間的な魅力があったのでしょう。

芥川龍之介、大佛次郎、吉行淳之介、直木三十五、菊池寛など日本を代表する作家が小説に書いています。

また、彼を主演に映画化やドラマ化の作品も多数あり、泥棒の人気スターと言ったところです。

本日の裏話は、日本の泥棒列伝になってしまいました。

石川五右衛門も、鼠小僧次郎吉も犯罪者には違いありませんが人間的には憎めない魅力があったのですね~。

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