アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、一般常識とは懸け離れ、意表を突いた問題がありました。
こうした問題は、雑誌や書籍、新聞などの印刷物で紹介されたものではなく、クイズ問題作家が自ら調べて作っていました。
我々の番組では、クイズ問題の提出用紙に問題の「出典」を書く欄が設けられており、正確に記さなければなりませんでした。
面白い話題の場合は、他の作者もその話でクイズを創るので、採用される確率が低くなります。
処が、出典の欄に自分で調べ作った場合は「自作」と記入するので、世の中に知られていない情報のはずです。
これはクイズ問題作家が、自分で不思議に思った事象を自ら調べて作っただけに、新鮮な驚きが多く面白い問題と言えます。
第11回のグアム、突撃○×泥んこクイズで、一般に知られていない次の問題がありました。
問・生まれたばかりのやどかりは、貝殻を持っていない。〇か✖か?
答・〇
解説 生まれた時は水中に浮遊し、貝殻は持っていません。ある程度育った時に、自分に合った貝殻を見つけ棲みつきます。
その後も、育つ度に適当な貝殻を見つけて、転居を繰り返すのがヤドカリの生涯なのです。
その点、自分と家族の家を持つために、一生懸命働く人間から見ると、ヤドカリは、実に気ままな生物ですね。
もっとも人間の場合は、働きに応じて豪華な家に転居する満足感を得る事も出来、どちらが良いか微妙な処です。
また人間の世界では、地震や台風、火事などで突然家が被害に遇う事もあります。
更に折角建てた家も、跡を継ぐ子孫が無く「空き家」が増え、全国的に問題となっています。
こうした問題も含め、最近では「持ち家が得か?」「借家が良いか?」経済の専門家を交え、論争が繰り広げられています。
本日の裏話は、ヤドカリのクイズ問題から、人間の財産にまで話が及んでしまいました。
それにしても、人間にとって大切な三要素、衣食住の三番目ではありますが、家は大事な宝物には違いありませんよね~。